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書籍:【60歳からの自由な生き方】


60歳からの自由な生き方

高齢者とは65歳以上をいいますが、還暦を迎えた60 歳くらいから老いを気に掛けるのではないでしょうか。

60歳は人生の起点でもあります。

60歳以上でも仕事している女性が4割以上もいる実態の中で、老後の不安ばかり数えている人もいます。

この本では、シルバー世代を悔いなく過ごすアドバイスと共に、「老後は幻想であり老後の無い人もいる」と説きます。

老後の準備が趣味となっていないだろうかと語りかける一方、いつ死が訪れても不思議ではないので遺言は元気なうちに書いておきましょう。

深刻になりやすい遺言や延命処置などに関しても明るく書かれています。

遺言を書くと長生きする?

60歳からの自由な生き方

遺言を書くと長生きするといった確かな根拠はありませんが、60代はまだまだ頭がしっかりしています。

そのしっかりした時点で、法的なことも勉強しながら、遺言という形を残しておくことで、安心してその後の人生を歩むことができます。

そんなことからも、早いうちから遺言を書いておくと長生きすると言われているのかもしれませんね。

 

・遺言書の種類について

遺言書は簡潔に書く必要があり、遺された人に、意思がうまく伝わらないことがあります。

そのため、エンディングノートに、なぜこのような遺言書を書くに至ったかも記しておくと、遺族が納得できます。

遺言書には次のような種類があります。

 

①自筆証書遺言

全文が自筆で書かれており、日付、住所、名前が自筆で記され、押印されていることが必要です。

この遺言書を信用のおける人に託します。

託された人は、この遺言書を家庭裁判所に提出します。

 

②公正証書遺言

遺言の内容を公証人に伝え、証書を作成してもらいます。

公証人とは、裁判官、検察官、弁護士などの法務実務に30年以上かかわってきた人のなかから選ばれ、法務大臣が任命する公務員です。

 

③秘密証書遺言

秘密証書遺言は、遺言者が遺言内容を誰にも知られたくないという場合に使われています。

作成した遺言書が秘密証書遺言であるということを、公証人と証人に確認してもらいます。

このような人は早めに公正証書遺言書を書いておきましょう

・子どもがたくさんいる人は不動産は分割することができないので、そのうちの一人に不動産を相続させると遺言書に書いておく必要があります。

さらに、ほかの子どもたちには生命保険などを充当するなどを考えておくようにします。

 

・子どものいない人で兄弟姉妹が多い人は、配偶者が受け取れるように遺言書に書いておきます。

 

・子ども同士の中がよくない場合は、遺言書で意思をしっかり伝えておきます。

まずはエンディングノートから書こう!

遺言書を早々と書くなんて縁起でもないという考え方は捨てて、財産の行き先を考えておくのも頭の体操となると思いましょう。

いきなり遺言書を書くにはハードルが高いなら、法的効力を持たないエンディングノートを書くことからはじめてみてはどうでしょうか。

エンディングノートには、遺言書には書けない細かなことも書いておくことができます。

葬儀や法要、お墓についてのことや財産目録と言ったことだけでなく、自分が生きてきた人生をふり返って文章にまとめたり、子どもたちへの想いも書き残しておくことができます。

60歳はまだまだ若く、死が目前に迫っているといった感覚はないため、冷静に自分を見つめることができます。

また、エンディングノートに書き込んでおきたいことも書物やネット上から調べて、自分なりに記載する力もあります。

 

・エンディングノートに書き込んでおきたい事務的なこと

1、預金・貯金口座について銀行・支店名・口座番号を明記しておく。

2、貸金庫を使っている場合は、銀行・支店名・鍵の場所を明らかにしておく。

3、投資信託や債券などは販売会社・口座番号を明記しておく。

4、生命保険については保険会社名・証券番号を明記しておく。

5、土地建物などの不動産は、不動産の所在・権利書の保管場所を明らかにしておく。

6、インターネットなどの有料サービスについては、サービス名・会員ID・パスワードを明らかにしておく。

7、自転車・二輪車・船舶などを所有している場合は、ナンバーや所在場所を明記しておく。

8、年金関係については、年金番号、年金証書の場所を明記する。

9、賃貸契約をしている物件に関しては、物件名、相手の氏名、管理会社の名前などを書いておく。

10、遺言書の有無について、ある場合は保管場所を明記しておく。

11、借金の有無について、ある場合は債権者名と債務額について明記しておく。

12、連帯保証契約などの保証契約がある場合は主債務者名と債権者名、および債務額などを記載しておく。

13、未認知の子どもがある場合は、連絡先を明記しておく。

 

以上のようなことが主だった事務的な内容ですが、その他にも伝えておきたい事務的なことははっきり記載しておくとよいでしょう。

その他にも介護についてや延命処置について、葬儀の形式についての希望、もしもの時に連絡してほしい人のリスト、お墓についてなど自分が書いておきたいことは何でも書いておきましょう。

老前整理が趣味?

「60歳からの自由な生き方」の本の内容の中で、筆者は「老後の準備や老前整理が趣味になってしまってしまっていいの?」と問いかけています。

多くの人がエンディングノートを書いたり遺言書の作成を先送りにする中で、何回も公正証書遺言を書き直し、まるで趣味のように老後や死後のことを考えて暮らす人もいますが、

死後のことより「今晩何食べる?」のほうがよっぽど大事とも説いています。

また、「情熱のない生き方はつまらない!」80歳の自分を憂うより今の命を目いっぱい楽しもうとも。

自然の摂理でどんな美人も外見はくたびれてくるものですが、新しいことにチャレンジすることはイキイキと生きるエネルギーになります。

できることなら、エンディングノートを書き始めるのと同時期に、前からやりたかったことを始めるのもいいかわかりませんね。

楽器の演奏やシャンソンなどの歌、フラダンスやバレエなどは、体も頭も使う上、発表会などがあるとおしゃれにも気を使います。

新しいことを始める「趣味活」も「終活」のうちと考えてはどうでしょうか?

 

・老後の実態とは?

厚生労働省が発表している定年後の標準的な世帯の年金額は、国民年金が1ヵ月で6万4961円、厚生年金は22万1277円です。

夫婦2人分の 収入を合わせてもで現役時代と同じような生活を続けることは無理といえます。

定年後のお金のやりくりに約5割の人が不安を抱えているようです。

そんな中で6割以上の人が再雇用制度を使って働いていますが、再雇用制度では給与が現役時代に比べて半減するため、妻もパートやアルバイトでお金を稼いでいるのが実態のようです。

【60歳からの自由な生き方】のまとめ

60歳を過ぎると自分の体調に不安が出てくると同時に、パートナーの健康も気になります。

親が生きている場合は親の介護などの負担も大きく、同年代の話題といえば人生の終末がテーマになりがちです。

もちろん明日の命は分かりませんが、何か希望をもって努力をしたり、未来を語り合うことで、ワクワクしながら死んでいくことができるような気がします。

より良く死に行くためには、よりよく生きることが大切ですが、そのためのひとつとして今までの自分をふり返りエンディングノートを作成し、必要なら遺言書の作成もおこないましょう。

寿命とは、寿の命(ことぶきのいのち)と書きます。

この世に生を受けたことさえ稀なことなのに、ここまで生き永らえたことは奇跡とも言えます。

淡々と明るく終活を始めましょう。

 

この「60歳からの自由な生き方」の本の著者は、松原惇子氏で、発行所は株式会社PHP 研究所です。