葬儀雑学

会葬礼状を自作する場合の用紙や書き方の注意事項

2021-04-18

会葬礼状を自作する場合の用紙や書き方の注意事項
会葬礼状ってどう書けばいいなだろう?
用紙とかはどうすればいいんだろう?

 

こんな疑問にお答えします。

本記事の内容

・会葬礼状とは
・会葬礼状は自作できるのか
・会葬礼状を自作するための用紙

など

 

葬儀や通夜に参列してくださった方や、香典、供花、弔電などをいただいた方への感謝の気持ちを伝える手紙です。

 

最近では、ありきたりの会葬礼状ではなく、自作の会葬礼状をお渡ししたいと考える方も増えているようです。

 

しかし、実際に自作するとなると、どう書けばいいのか、用紙をどうすればいいのか、時間がないあわただしい中での作業になるので、分からないことが多いと用意するのは大変なことです

 

この記事では、会葬礼状を自作する場合の用紙や書き方などの注意事項をまとめています。
参考にしてみてください。

 

 

会葬礼状とは

会葬礼状とは

会葬礼状とは、忙しい中、通夜・葬儀に足を運んで参列してくださった方に感謝の気持ちを表す御礼状です。

 

以前は、葬儀の後に送っていましたが、最近では、受付で香典を受取った後に香典返しと一緒に渡すことが一般的になっています。

その場合も、香典返しの挨拶状と、会葬礼状は別々に用意しておいたほうがいいでしょう。

通夜・葬儀の当日は出席できず、香典、弔電、供花などをいただいた方にも返礼品と一緒に会葬礼状をお送りします。

 

後日、弔問に訪れた方がいらっしゃる場合もあるので、会葬礼状は多少多めに作成しておいたほうがいいでしょう。

 

また、忌明けの挨拶状とは別になりますので、ご注意ください

 

会葬礼状は自作できるのか

一般的には葬儀会社のプランの中に会葬礼状の印刷費用が含まれていることが多いので、用意されたサンプルの中から選んで枚数を指定して作成してもらいます。

 

あるいは、印刷屋さんでもテンプレートを用意しているところがあるので、そういった印刷業者さんに依頼して作ってもらうことが多いでしょう。

 

そういった中、最近では、気持ちが伝わるようにということで、会葬礼状を自作する人も増えてきています。

 

自宅のパソコンとプリンターを使って会葬礼状を自作することは、それほど難しいことではありません。会葬礼状にふさわしいものであれば自作することは全く問題ないでしょう。

 

ただし、亡くなってから作成するとなると、慌ただしく時間のない中で作業することになるので、抜け漏れがないように、しっかり注意しておかなければなりません

 

会葬礼状の自作のやり方については、こちらの記事にも詳しく記載していますので、参考にしてみてください。


 

自作で会葬礼状を作るときに準備しておきたいもの

WordやGoogleドキュメントを使って誰でも簡単に作れる

会葬礼状を自作する際は、特別なソフトがなくてもWordやGoogleドキュメントで十分対応できます。
Wordには縦書き設定やフォント変更、印刷プレビューなど便利な機能が備わっているため、初心者でも美しい仕上がりにできます。

Googleドキュメントを使えば無料で利用でき、ブラウザ上で編集や共有が可能です。
テンプレートを活用すれば、文字を入れ替えるだけで完成するので、初めての方にもおすすめです。

 

紙質とフォント選びで印象が変わる

会葬礼状は、見た目の印象が大切です。
紙は光沢のないマットタイプやアイボリー色の厚手用紙が落ち着いた印象を与えます。

フォントは「游明朝」「ヒラギノ明朝」など、柔らかく上品な書体を選びましょう。プリンター設定は「高画質」モードを推奨します。
余白は上下左右3mm程度を確保し、1枚だけテスト印刷を行って調整すると安心です。

 

 

フォント・印刷設定・用紙の選び方

会葬礼状の仕上がりを大きく左右するのが、フォント・印刷設定・用紙選びです。
同じ文面でも、文字の雰囲気や紙の質感によって印象が変わります。

ここでは、見やすく上品に仕上げるための具体的なポイントを紹介します。

1. フォント選び|落ち着きと可読性を重視

会葬礼状には、装飾的な書体ではなく、読みやすく落ち着いた印象を与える明朝体が基本です。 フォントによって印象が変わるため、使用する環境に合わせて選びましょう。

推奨フォント特徴
游明朝体Word標準の明朝体。上品で現代的な印象。多くのプリンターで安定。
ヒラギノ明朝 ProNMacユーザー向け。印刷品質が高く、美しい縦書きに適している。
MS 明朝Windows標準。やや硬めの印象でフォーマルな礼状に適している。
IPA明朝Googleドキュメントなど無料環境でも使用可。文字崩れが少ない。

タイトル(例:「ご会葬御礼」)は12〜14pt、本文は10.5〜11ptが最適。 行間は「1.3倍」程度に設定し、詰まりすぎないよう調整します。

2. 印刷設定|テスト印刷が仕上がりを左右する

印刷前には必ずプレビューを確認し、ズレやにじみを防ぎましょう。 特に縦書き設定の際は、上下が逆転するミスに注意が必要です。

  • 印刷品質:[きれい]または[高品質]を選択
  • 用紙サイズ:はがき または A4(折りたたみ型の場合)
  • 余白設定:上下左右 3〜5mm
  • 印刷方向:縦書き
  • テスト印刷:まず1枚だけ印刷し、余白と文字ズレを確認

にじみが出る場合はインク濃度を「やや薄め」に調整します。
連続印刷の際は、数十枚ごとにインク残量と濃淡を確認するとムラが防げます。

3. 用紙選び|質感が印象を決める

用紙は「白すぎない」「厚みがある」「光沢がない」ものを選ぶのが基本です。
マットタイプやアイボリー系の紙が上品で、手触りも柔らかく印象が良くなります。

おすすめ用紙特徴
上質紙(マットタイプ)光沢がなく文字がにじみにくい。最も一般的な選択。
ケント紙やや厚手で手触りが良く、高級感がある。
アイボリー紙白よりも柔らかい印象で、仏式の会葬礼状に向く。
和紙風紙特別感が出るが、印刷設定に注意(インクがにじみやすい)。

紙の厚さは「0.18mm〜0.22mm」が目安。厚すぎるとプリンターが詰まりやすく、薄すぎると透けて安っぽく見えます。 インクジェット用の「マットコート紙」もおすすめです。

4. 封入時の見た目も大切

印刷後は、会葬返礼品に同封する形で渡すのが一般的です。 封筒の上側から礼状のタイトル(上部)が見えるように入れると丁寧です。 指紋や折れ跡がつかないよう、白手袋や紙ナプキン越しに扱うとより美しく仕上がります。

💡まとめ:紙とフォントで「丁寧さ」は伝わる

会葬礼状は、内容だけでなく見た目の印象も大切です。 選ぶフォント・紙質・印刷設定によって、受け取る方の印象が変わります。
派手さよりも「落ち着き」「清潔感」「読みやすさ」を意識して選ぶと、心のこもった一枚になります。

 

用紙を購入して会葬礼状を自作する場合に記載する事柄

用紙を購入して会葬礼状を自作する場合に記載する事柄

会葬礼状に記載する文章は、テンプレートになっているものがあるので、それを使えば考えずにそのまま名前等を入れ替えればすぐに使うことができます。

 

用紙を購入して会葬礼状を自作する場合は、下記のような事柄は入れておいたほうがいいでしょう。

  • はじめの挨拶
  • 会葬や香典へのお礼
  • 故人が生前お世話になったことへの御礼
  • 略儀で済ませることへのお詫び
  • 結びの言葉
  • 日付
  • 喪主名

また、会葬礼状独特の書き方の慣習があるので注意が必要になります。会葬礼状では、時候の挨拶は省略します。また、句読点を使用しないというのが慣例となっています。「、」に該当する箇所は、1文字分空白にします。「。」も使用せずに改行します

 

会葬礼状の文例と使い分け

会葬礼状の文面は、参列者への感謝の気持ちを伝えると同時に、葬儀が滞りなく終えられたことを報告する意味もあります。 ここでは、一般葬・家族葬・宗教形式別など、さまざまなケースに対応した例文を紹介します。 どれも句読点を使わず改行で区切るのが正式な書き方です。

一般葬向けの文例(最も一般的)

拝啓 ご多忙のところご会葬を賜り誠にありがとうございました
おかげをもちまして葬儀告別式を滞りなく終えることができました
生前に賜りましたご厚情に故人に代わり厚く御礼申し上げます
今後とも変わらぬご厚誼のほどお願い申し上げます
敬具

ポイント解説: もっとも定番の文面で、ほとんどの宗派・葬儀形式に使えます。「おかげをもちまして」という表現は柔らかく、弔意への感謝を丁寧に伝えられます。
「厚誼(こうぎ)」は“親しいお付き合い”を意味するため、汎用性の高い表現です。

家族葬・小規模葬向けの文例(心のこもった言葉を添えて)

拝啓 このたびは温かなお心遣いをいただき誠にありがとうございました
家族のみで静かに見送りましたが 皆さまからの励ましに心より感謝申し上げます
生前のご厚情を胸に 故人も安らかに眠っていることと存じます
略儀ながら書中をもってご挨拶申し上げます
敬具

ポイント解説: 家族葬では、参列者全員が必ずしも会場に来られないため、「温かなお心遣い」「静かに見送りました」など、控えめなトーンが適しています。
“略儀ながら書中をもってご挨拶申し上げます”という結びは、郵送での礼状にも使える万能表現です。

会社関係者・取引先向けの文例(フォーマル重視)

謹啓 ご多用中にもかかわらず ご会葬を賜り誠にありがとうございました
在職中は格別のご厚情を賜りましたこと厚く御礼申し上げます
今後とも故人同様 ご指導ご鞭撻のほどお願い申し上げます
謹白

ポイント解説: ビジネス関係の相手には、やや格式の高い言葉遣いを使います。
「謹啓」「謹白」を組み合わせ、「ご指導ご鞭撻」という言葉を入れると、会社関係者向けとしてふさわしい文面になります。特に社葬・合同葬などにおすすめです。

仏式の文例(もっとも多い宗教形式)

拝啓 ご多忙の中ご弔意を賜り誠にありがとうございました
おかげをもちまして滞りなく葬儀を終えることができました
生前賜りましたご厚情に深く感謝申し上げます
ご冥福をお祈り申し上げます
敬具

ポイント解説: 仏式では「ご冥福をお祈り申し上げます」が自然な締めの言葉です。
「ご仏前」「ご香料」など仏教的表現を加える場合もありますが、一般的な弔辞であればこの文面で十分丁寧です。

神式・キリスト教式の文例(宗派に配慮した言葉選び)

神式の場合:
拝啓 ご多用の折ご参列を賜り誠にありがとうございました
おかげをもちまして滞りなく葬儀を終えることができました
生前に賜りましたご厚情に深く御礼申し上げます
故人の御霊の安らかならんことをお祈り申し上げます
敬具

キリスト教式の場合:
拝啓 ご多用の中ご会葬を賜り誠にありがとうございました
主の御許に召されました故◯◯も 皆さまの祈りと温かいお心に感謝していることと存じます
皆さまの上に主の祝福がありますようお祈り申し上げます
敬具

ポイント解説: 神式では「冥福」「成仏」など仏教由来の言葉を避け、「御霊」「お祈り申し上げます」を使うのが適切です。
キリスト教式では「主の御許(みもと)」や「主の祝福」という言い回しを用いると自然です。

季節の挨拶や一言を添えると印象がやわらぐ

文末に「寒さ厳しき折、皆さまどうぞご自愛くださいませ」「春の陽気に恵まれ、皆さまのご健康をお祈り申し上げます」など、季節の言葉を加えると、形式的になりすぎず、あたたかみのある印象を与えられます。
ただし、あくまで礼状の主旨は感謝であるため、長く書きすぎないよう注意しましょう。

会葬礼状を自作するメリット・デメリット

会葬礼状は葬儀社や印刷業者に依頼する方法もありますが、近年は自分で作る方も増えています。 自作には費用や自由度の面で大きな魅力がありますが、一方で注意点も存在します。

ここでは、葬儀社依頼と自作、それぞれの特徴を比較してみましょう。

 

項目自作業者依頼
費用用紙・インク代のみ(数百円〜1,000円程度)1万〜2万円程度(印刷・封入・納品込み)
メリット
  • 費用を大幅に抑えられる
  • 文面を自由に変更できる
  • 少量でも作成可能
  • 手作りの温かみが出る
  • プロの仕上がりで美しい
  • 誤字脱字や印刷ズレが少ない
  • 納期を指定してまとめて納品可能
  • 葬儀準備中でも手間がかからない
デメリット
  • 印刷ズレや紙詰まりのリスク
  • 誤字・脱字チェックが必要
  • 時間と手間がかかる
  • フォントや余白設定が難しい場合も
  • 追加料金がかかることがある
  • 文面のカスタマイズが難しい
  • 大量印刷で温かみが薄れる
  • 納期に時間がかかる場合も

結論:時間に余裕があれば自作がおすすめ

短期間で大量に必要な場合は業者依頼が安心ですが、 もし数十枚程度で時間に余裕があるなら、自作の方が費用も抑えられ、心のこもった礼状を作れます。

WordやGoogleドキュメントのテンプレートを使えば、専門知識がなくても美しく仕上げることが可能です。
自分の手で故人への感謝を形にする、その行為自体がご供養のひとつになるでしょう。

会葬礼状を自作する手順

会葬礼状を自分で作る場合、特別な知識やソフトは必要ありません。 WordやGoogleドキュメントなど、身近なツールを使えば簡単に作成できます。 ここでは、初心者でも失敗しない自作の流れをステップごとに紹介します。

Step1:文面を決める(まずは構成と内容)

はじめに、会葬礼状に入れる内容を整理します。 基本構成は以下の通りです:

  • 冒頭の挨拶(ご会葬へのお礼)
  • 葬儀が無事終わったことの報告
  • 生前のご厚情への感謝
  • 今後のご厚誼をお願いする言葉
  • 日付・喪主名・差出人情報

文面は「例文」セクションのものを参考に、宗派・相手・葬儀の形式に合わせて調整しましょう。 たとえば、家族葬の場合は「静かに見送りました」、仏式では「ご冥福をお祈り申し上げます」などが自然です。

Step2:WordやGoogleドキュメントでレイアウトを作る

次に、実際のレイアウトを整えます。Word・Googleドキュメントともに簡単に設定できます。

  • 用紙サイズ:はがき または A4(折り込みタイプの場合)
  • 余白:上下左右 3mm 以上
  • フォント:游明朝・ヒラギノ明朝・MS明朝など落ち着いた書体
  • 行間:1.2〜1.5 倍
  • 文字サイズ:10.5pt〜11pt
  • 縦書き設定:Word[レイアウト]→[文字列の方向]→「縦書き」

文面を中央寄せに配置し、行間をゆったり取ることで品のある印象になります。 タイトル(例:「ご会葬御礼」)を最上部中央に入れると整います。

Step3:印刷設定とテスト出力を行う

レイアウトが完成したら、印刷プレビューで確認してから印刷しましょう。 印刷設定は以下のポイントを押さえると失敗しにくくなります。

  • 印刷モード:「きれい」「高品質」設定に変更
  • 紙質:マットまたはアイボリーの厚紙(0.18〜0.2mm程度)
  • テスト印刷:1枚だけ試し刷りをしてズレやにじみを確認
  • 印刷方向:「縦書き」に設定して上下が反転しないか確認

印刷後はインクが乾くまで数分放置します。 複数枚印刷する際は、数十枚ごとにインクをチェックして濃淡を一定に保つと仕上がりが美しくなります。

Step4:封入・仕上げのポイント

印刷が終わったら、香典返しの品と一緒に封入します。 封筒の表側には「ご会葬御礼」と印刷しておくと丁寧です。 封入時は文字の向きを確認し、封筒の上部から文章の上側(タイトル側)が出るように入れましょう。 こうすることで、受け取った方が自然な向きで開封できます。

Step5:最終チェックと保存

最後に、誤字脱字や日付、故人名の表記に誤りがないか確認しましょう。 Wordデータを保存しておけば、忌明け礼状や他の親族用にも再利用できます。 時間に余裕がある方は、印刷したものを1枚スキャンしてPDF化し、スマホでも確認できるようにしておくと安心です。

💡ワンポイントアドバイス

時間がない場合は、文例をテンプレート化しておくのが便利です。 「故人名」「日付」「喪主名」「住所」などの部分を変数化しておけば、次回から入力するだけで完成します。 テンプレート作成はGoogleドキュメントの差し込み印刷機能を使うと効率的です。

宗派別に見る会葬礼状の言葉選びとNG表現

会葬礼状は、宗派によって適した言葉や表現が異なります。 特に「ご冥福」「成仏」「主の御許へ」など、宗教特有の言葉は使い方を誤ると失礼になることもあります。 ここでは、宗派ごとの正しい言葉選びと避けるべきNG表現をまとめました。

仏式の会葬礼状にふさわしい言葉

日本では最も一般的な形式であり、多くの葬儀が仏式で行われます。 仏教では「成仏」「冥福」などの表現を使うのが自然で、礼状文末にもよく使われます。

使用して良い表現避けるべき表現
  • ご冥福をお祈り申し上げます
  • ご仏前にお供え申し上げます
  • 成仏されますようお祈りいたします
  • ご焼香を賜りありがとうございました
  • 御霊のご平安を(神式の表現)
  • 主の御許へ召されました(キリスト教式)

ワンポイント: 仏式では「冥福」=“冥土(死後の世界)での幸福”を意味するため、非常に一般的で失礼にはあたりません。 「合掌」など仏教的な締め言葉を入れるのも自然です。

神式の会葬礼状での表現マナー

神式(神道)では、“成仏”“冥福”といった仏教的表現を使わないのが基本です。 神式では「死=穢れ」と捉えるため、清浄な言葉で御霊(みたま)を敬う表現が好まれます。

使用して良い表現避けるべき表現
  • 御霊(みたま)の安らかならんことをお祈り申し上げます
  • 御玉串(おたまぐし)を賜りありがとうございました
  • ご神前にてご挨拶申し上げます
  • ご冥福をお祈り申し上げます(仏式)
  • 成仏されますように(仏教用語)

ワンポイント: 神式では「御霊」「御神前」「鎮魂」などの表現が好まれます。 また、「拝礼」や「斎場」など、神事に関連する言葉を使用するとより丁寧です。

キリスト教式(カトリック/プロテスタント)の場合

キリスト教では「死」は“永遠の命への旅立ち”と捉えられ、「冥福」「成仏」といった表現は使いません。 代わりに「安らかな眠り」「神の御許(みもと)へ召されました」などが適切です。

使用して良い表現避けるべき表現
  • 主の御許に召されました
  • 安らかな眠りにつかれました
  • 神の祝福をお祈り申し上げます
  • 天に召されました
  • ご冥福をお祈り申し上げます
  • 成仏されますように
  • ご仏前にて(仏教的表現)

ワンポイント: プロテスタントでは「天に召されました」、カトリックでは「神の御許へ召されました」が自然です。 また「お祈りいたします」という言葉はどちらの宗派でも共通して使えます。

宗派が不明な場合の無難な表現

取引先や知人など、宗派がわからない相手に送る場合は、宗教色を避けた表現を選びましょう。

  • このたびはご多用の中ご会葬を賜り、誠にありがとうございました
  • 生前賜りましたご厚情に深く感謝申し上げます
  • 略儀ながら書中をもって御礼申し上げます

「ご冥福」や「主の御許へ」など特定の宗教に偏る言葉を避け、中立的な“感謝”の言葉中心でまとめると失礼がありません。

💡まとめ:宗派に合わせた言葉選びが“礼”を整える

会葬礼状は、形式的な挨拶状であると同時に、信仰や文化への敬意を表す大切な手紙です。 相手の宗派に合わせた言葉を選ぶことは、マナー以上に思いやりの表れです。 迷った場合は宗教色を抑え、「感謝」と「御礼」を中心に据えれば間違いありません。

 

忌引き休暇と会葬礼状

家族や親族が亡くなった場合には、多くの会社では忌引き休暇をとることができるが会社によっては休暇届や葬儀に出席したことを証明する書類の提出が求められることがあります。

証明する書類として使われているのは、会葬礼状が一般的です。

会葬礼状には、故人の名前や日付、葬儀の場所などが書かれているからです。

もし、会葬礼状がない場合には、葬儀の領収書や明細のコピー、死亡診断書、死亡届、火葬許可証、葬儀の見積書でも代用することができます

 

会葬礼状を「会社への提出書類」として自作しても大丈夫?

会葬礼状は本来、通夜・葬儀にお越しくださった方への御礼としてお渡しするものであり、
会社の忌引き申請用に作られた証明書ではありません。

そのため、会葬礼状をあとから自作して提出すると、
文面や形式の違和感から「本当に葬儀を行ったのか?」と疑われてしまうケースもあります。

とくに家族葬や直葬では、そもそも会葬礼状や返礼品が発行されないことも多く、
無理に自作するよりも「葬儀施行証明書」「領収書」「火葬許可証」など
正式な書類で対応したほうが安心です。

「自作したらバレる?」「礼状が出なかった場合はどうすればいい?」と不安な方は、
下記の記事で、リスクと代替手段を詳しく解説していますので、あわせてご覧ください。

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忌明けの挨拶状を自作する場合とその用紙

四十九日の忌明け後に、香典返しと一緒に挨拶状を送るのが一般的でしたが、最近は、当日に香典返しをお渡しする「当日返し」のスタイルもかなり増えてきています。

 

忌明けの挨拶状は、葬儀のお礼とともに、無事四十九日の法要を迎えることができた報告の意味もあるので当日返しで会葬礼状をお渡しした人に、忌明けの挨拶状を送ることに何も問題はありません。

 

挨拶状にも定型のひな型がいくつか用意されているので、その中から選んで送付するのでもいいのですが、挨拶状を自作するというのも気持ちが込められていて、もらう人に心に響くものになると思われます。

 

自作する場合の作り方は、会葬礼状と同様な書式ですが、そこまできっちりこだわらず、
ある程度の個性があってもいいかもしれません。挨拶状の用紙も会葬礼状と同じように、ある程度しっかりとした厚みのあるものが望ましいですが、近所で見つからなければネット通販を使って探してみてください

 

まとめ

会葬礼状は、通夜・葬儀に出席していただいた方や、香典、供花、弔電をお贈りいただいた方への感謝の意を伝えるお手紙です。

自分らしい葬儀を望む人が増えていることから、このお手紙にも故人の人柄や想いが込められたものにしたいと考えるのは自然なことです。

慌ただしい中で、用紙などを用意するのは大変ですが、故人の個性にふさわしい会葬礼状を自作することもますます増えてくることだと思われます。

 

会葬礼状に関するよくある質問(FAQ)

会葬礼状を自作するときに多く寄せられる疑問をまとめました。 文面・マナー・印刷・タイミングなど、迷いやすいポイントを解説します。

Q1. 会葬礼状は手書きでも大丈夫ですか?

A. はい、手書きでも問題ありません。むしろ少人数の家族葬などでは、手書きの方が心のこもった印象になります。 ただし、枚数が多い場合は印刷の方が効率的です。手書きにする場合は黒の万年筆や筆ペンを使用し、句読点を使わず丁寧な文字で書くようにしましょう。

Q2. 会葬礼状には句読点を使ってはいけないの?

A. もともと毛筆文化では「心が途切れる」という意味から、句読点を使わない慣習があります。 現在では印刷礼状でもこの形式を踏襲しており、改行で区切るのが正式です。 ただし、横書きや略式文面の場合は、読みやすさを優先して句読点を使っても構いません。

Q3. いつ渡すのが正しいタイミングですか?

A. 一般的には、通夜・葬儀の受付時に香典と引き換えでお渡しします。 もし受付で渡し損ねた場合は、式後や後日郵送でも問題ありません。 後日送る場合は「略儀ながら書中をもってご挨拶申し上げます」と添えるのが丁寧です。

Q4. 会葬礼状を香典返しと一緒に送ってもいい?

A. 原則として、会葬礼状は当日お渡しするものですが、最近では香典返しと一緒に郵送するケースも増えています。 その場合、「ご会葬への御礼」と「香典への御礼」を一通でまとめる形でも失礼にあたりません。 ただし、忌明け後(四十九日後)に送る際は「忌明けのご挨拶状」と区別できるように文面を調整しましょう。

Q5. どんな紙を使えば良いですか?

A. 一般的には「マットタイプの上質紙」または「アイボリー紙」が最適です。 厚みは0.18mm〜0.22mm程度で、光沢のないものを選びましょう。 和紙風の用紙を使うと高級感が出ますが、インクがにじみやすいのでテスト印刷を忘れずに。

Q6. 会葬礼状の文面に「ご冥福をお祈りします」は必ず入れるべき?

A. 仏式の場合は自然な表現ですが、神式やキリスト教式では使用を避けます。 宗派が不明な場合は「ご厚情に深く感謝申し上げます」「略儀ながら書中をもってご挨拶申し上げます」など、宗教色を排した表現が無難です。

Q7. 印刷を外注したい場合、どこに依頼すれば良い?

A. 葬儀社が提携している印刷業者に依頼するのが一般的です。 オンライン印刷サービスでもテンプレート付きプランがありますが、宗派別文例に対応していないこともあるため、必ず内容を確認してから注文しましょう。 自作が難しい場合は、葬儀社のプラン内に含まれているか確認するのもおすすめです。

Q8. 自作したWordデータを保存しておくべき理由は?

A. 再印刷や忌明け礼状などに転用できるためです。 Wordファイルとして残しておけば、日付や名前を差し替えるだけで再利用できます。 Googleドライブなどに保存しておけば、家族間で共有しやすく、万一の修正にもすぐ対応できます。

💡まとめ:疑問をひとつずつ解消して“失礼のない礼状”に

会葬礼状には明確なルールがある一方で、現代では柔軟な対応も求められます。 大切なのは、感謝の気持ちを相手に正しく、そして温かく伝えることです。 形式にとらわれすぎず、心を込めた言葉で仕上げましょう。

 

 

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もとやま

フリーランスライターとして活動中。 主な執筆ジャンルとしては、葬儀、終活、相続のほか転職、マーケティングなど幅広い。 最近はYou Tubeマンガのシナリオ作成も手がける。

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