葬儀の電報を出すときに、今まで出した経験がないとどんな例文で出したらいいのか、また申込みや送り方や注意点などわからないこともたくさんあると思います。
急なことで焦る気持ちもあるかと思いますが、葬儀の電報を出す上で覚えておきたいポイントについて、解説していきます。
葬儀の電報にお礼は必要?
そもそも電報とは、お通夜や葬儀、告別式などに参列できないときにお悔やみの気持ちを伝えるものになり「弔電」とも呼ばれています。
葬儀の電報をいただいた場合、お礼状を出すのが一般的です。
基本的には弔電のお礼として品物を用意することもなく、お礼状のみを1周間以内に出し「葬儀が滞りなくできました」と報告する意味もあります。
葬儀の電報以外にもいただいた場合は、1/3程度のお返し、もしくは半額程度のお返しを用意する場合もあります。葬儀の電報にお礼を出すかどうかは、関係性や地域差などによっても変わります。
葬儀の電報のお礼について詳しくは下記記事をご覧下さい。
葬儀の電報の例文
葬儀で電報を出すときに、どんな例文で出したらいいのか戸惑う人もいるかもしれません。
電報で失礼にならないおすすめの例文を紹介したいと思います。
- ご逝去を悼み、謹んでお悔やみ申し上げます。
- ご逝去の報に接し、心から哀悼の意を捧げます。
- ご尊父様(ご母堂)のご逝去を悼み、謹んでご冥福をお祈りいたします。
- ご生前のご厚情に深く感謝するとともに、心よりご冥福をお祈り申し上げます。
- 突然の悲報に接し驚いております。安らかな旅立ちになりますよう心よりお祈り申し上げます。
- ○○様の訃報に接し、大変驚いております。ともに過ごした時間は私にとっても大切な思い出です。心よりご冥福をお祈り申し上げます。
宗派によっても電報の文面の違いに気を付けなくてはいけません。
例えば電報のなかで「ご冥福をお祈りします」と伝えることがありますが、仏教の言葉になるので、他の宗派の方に使うのは失礼になってしまいます。
相手の宗派について知らないことも多いと思います。
「冥福」などの言葉は使わないほうが無難です。
逆に神道の考え方としては、「成仏」や「ご愁傷さま」などの言葉は使いません。電報はもちろん、直接葬儀場に足を運ぶときも同様です。
言葉の選び方一つで相手に不快な気持ちにしてしまうこともあるのを、しっかりと認識しておき電報の文面を選ぶようにしましょう。
電報の文面の基本は、お悔やみの言葉と同時に励ましの気持ちも込めた文面になるようにするのもマナーです。
特に関係性の深い相手には形式張った文面にならないように気を付けるようにしてください。
端的なものであってもシンプルな一言で気持ちを伝えます。
【他にも葬儀の電報の文面に迷っている人は、おすすめの例文集があるので参考にして下さい。故人との関係別の文面がわかるので参考になるはずです。】
葬儀の電報の申込みや送り方
葬儀の電報を出すときは、代行している業者に電話もしくはインターネットから申し込みを行います。
どのような電報にしたらいいのかわからないときは、電話でオペレーターに相談すれば、一通りのアドバイスももらえるので安心です。
インターネットで申し込みをする場合、決められたフォーマットに入力する作業が必要になります。
誤字脱字のないように、しっかりと文面を確認するようにしてください。
急ぎの人はNTTを利用するのが最適です。
115番にかけて日時などを相談しながら手配できます。
19時までに申込をすると「当日中配送」にも対応してくれます。
【葬儀の送り方や、具体的な金額について知りたい人はこの記事を参考にしてください。あまりに高い金額の電報は相手も恐縮してしまいますし、関係性によっては失礼になることもあります】
電報はいつ届けるの?
葬儀では電報を届けるタイミングに迷うものだと思います。
一般的にはお通夜の日時に届くようにしておくと、告別式で読み上げるのに間に合います。
そのため「葬儀や告別式の日時」を事前に確認しておく必要があります。
また、電報を届けるのは喪主のご自宅ではなくお通夜や告別式の会場です。
「送り先の住所や式場名」「喪主の名前」などを事前に確認しておきます。
喪主の名前がわからないときは「ご遺族様」でも問題ありません。
差出人の名前は、誰が受け取ってもわかるように、明確に記載するのがマナーです。
葬儀や告別式などが夜に行われることもあると思います。
その場合、午前中に到着してしまうと、担当者なども不在で受け取りが難しくなってしまうこともあります。
ベストなのは葬儀の始まる数時間前など余裕を持って届けることです。
早すぎても遅すぎることもないように、十分に気を付けて申込を行うようにしてください。
台紙はどうするの?
電報を送るときに、どの台紙にしたらいいのか迷う人もいると思います。
弔電用のものであれば、必ずしもこの形の台紙でなくてはいけないなどの決まりはありません。
シンプルに弔電だけのものもあれば、お線香や供花がついているものもあります。
台紙を選ぶときは、故人や喪主のイメージや、予算、関係性なども考慮したうえで決めるようにします。
あなたの想いが伝わるようなデザインが選べるといいですね。
葬儀の電報でやってはいけないこと
葬儀では必ずしも電報を送っていいものではありません。
なかには送ってはいけないケースもあるため、葬儀の形式については事前に確認しておきましょう。
例えば、家族葬の場合は規模を小さくして葬儀を行うため遺族の意向によっては電報等を自体する旨の連絡が届くこともあります。
なかにはどうしてもお悔やみの気持ちを伝えたいと考える人もいるかもしれませんが、控えるようにしてくださいね。
また、電報のなかで使ってはいけない言葉もあるので、選んでしまわないように気をつけてください。
例えば「重ね言葉」もその一つになります。
重ね重ねや、度々などの言葉を電報の中で使ってしまうと“何度も不幸を繰り返す”ことを連想させてしまいます。
電報では使ってはいけない言葉の代表的なものです。他にも縁起が悪く“死を連想させる”数字なども使うのを控えてください。例えば「九」「四」などを使うと苦労を連想させてしまいます。
他にも、敬称の伝え方についても気をつけます。電報は故人に対して出すものではなく喪主に対して出すものになり、故人の敬称は故人との関係性によって変わります。
例えば実父の場合は「ご尊父」「お父上」、実母の場合は「ご母堂」「御母上」となります。
葬儀の電報を読んだときに、喪主はもちろん、参列者の人が不快に思うような内容にならないように、内容には十分に気をつけるようにしてくださいね。どんな言葉が失礼になるのかわからないときは、電報の会社にある定型文などを使うのをおすすめします。
また、電報をどこで出すべきか迷っている人は「VERYCARD」がおすすめです。
インターネットから申し込みができる手軽さはもちろん、豊富な文例集を用意しているので、加工次第でオリジナルのメッセージを伝えることができます。
全国即日配達可能なので、急ぎで弔電を届けたいときにも安心です。全国一律1,507円~となり、たっぷり350文字まで入力できます。
種類も豊富で低価格なのでお悔やみの気持ちを伝えたいときにもおすすめです。
まとめ
葬儀の電報は、出すタイミングや台紙の選び方、文面なども喪主に対して失礼にならないように、故人に対してのお悔やみの気持ちを伝えることが大切です。
忌み言葉を避ける、敬称の使い方には気をつけるなどの注意点がありますが、マナーを意識しながら思い出もメッセージとして伝えられるといいですね。
葬儀の電報の文面は宗派ごとのマナーなどもありますが、必ずしもこの言葉にしなくてはいけないなどの決まりがあるものではありません。
あなたと故人様の関係性がわかるような言葉を入れること、気持ちなども電報を通して伝えられるといいですね。