葬儀の電報をいただいたものの、どのようにお返しをしたらいいのか困っている人もいるのではないでしょうか。
電報を故人と親しくしていた友人からいただく場合もあれば、喪主の勤め先などの会社からいただくこともあります。
覚えておきたい電報のお返しのマナーについて、説明していきたいと思います。
葬儀の電報をいただいたときのお礼はメールでもいい?
葬儀の電報のお礼は基本的には礼状となり、1週間以内に送るのがマナーです。
忙しい中で、電報を送ってくださったことに対する感謝の気持ちと、葬儀が無事に終わったことを伝えます。
葬儀のあともなにかと手続きや遺品整理などやらなくてはいけないことがたくさんあります。
そのため、礼状を用意する時間が取れない人のなかには、メールでお礼を伝えたい方もいるのではないでしょうか。
電報のお礼は礼状が基本ですが、関係性によってはメールでも問題ありません。
近頃はパソコンなどでお礼状を作成し、メールで送信するケースも出てきました。
友人や知人などの親しい間柄の人に限り、メールで気持ちを伝えることができます。
ただし気をつけなくてはいけないのが目上の人など、立場が上の人にお礼を伝えるときは、メールではなく礼状を選ぶのをおすすめします。
関連
葬儀の電報、メールでのお礼について詳しくは下記記事をごらん下さい。
葬儀の電報を会社からいただいたときのお礼について
会社から電報をいただいた場合、弔電だけなのか、もしくは他にもいただいたのかによってお礼を返すかどうかが決まります。
もし、会社からいただいたのが電報だけの場合は、葬儀が落ち着き出社した際に、口頭でお礼を伝えるようにします。
電報の正式なお礼は、あくまでも直接伝えることですので、目上の人であっても失礼にはなりません。
会社から電報以外にもいただいた場合には、1/3程度の品物を用意して、忌明けに渡すようにします。
あくまでも消え物などにして、相手の負担にならないものを選ぶようにしてください。
例えばお茶や海苔、石鹸やタオルなどがよく選ばれています。数があっても困らないもので、相手の好みに影響しづらいものを選んでおくと安心です。
電報のお返しは必ずではないため金額が高すぎても負担になるので、1/3程度のものを渡すようにします。
ただし、電報とセットになったお花などにお返しをするかどうかは、関係性によっても変わります。
あくまでも電報とセットなので、「なにかしらのお礼がしたい」と思った場合に渡すようにします。
葬儀で会社から電報をいただいたときのお礼の伝え方は下記記事で詳しく解説しています。
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葬儀の電報のお礼の基本
出すタイミング、礼状は白紙のものなど
葬儀で電報をいただいたお礼を伝えるとき、礼状を出すのがはじめてだとどのように出したらいいのか、戸惑ってしまう人もいるのではないでしょうか。
葬儀の喪主として電報をいただくうえで覚えておきたい、お礼の基本をご紹介します。故人のことを大切に思うからこそ、いただいたものですし、電報のお礼を通してしっかりと気持ちを伝えられるようにしましょう。
タイミング
葬儀の礼状を出すタイミングとして目安は1週間以内です。
忙しく心身ともに疲れが溜まりやすい時期です。気持ちの整理もつかないまま、礼状の用意をするのも大変かもしれません。
無理をするのはいいことではありませんが、なるべく早く出すにこしたことはありません。
お礼はもちろん、葬儀が滞りなく終了したこと、礼状を通してきちんと伝えるようにしましょう。
相手も忙しい時期だから…と連絡を控えているのかもしれません。
形式
礼状を出すときは、はがきもしくは白無地の便箋に書いたうえで郵送します。
あくまでも葬儀の礼状になるので、華美なデザインは避けて白などの控えめなものを選びます。
茶封筒は礼状を出すのにふさわしくないので、白の封筒で中が透けないものを選びます。
礼状の文章を書くときは、最も格式が高いものは毛筆で書いたものです。
筆ペンや万年筆などを使って作成することもできますが、カジュアルな印象になるボールペンは避けるようにしてください。
どうしても難しい場合などは使うこともありますが、書きやすい筆ペンなどで書いたほうが失礼もありません。
書式
礼状は基本的に縦書きです。
なかには横書きのほうが書きやすいなんて人もいるかもしれませんが、縦書きで書くようにしてください。
文字のバランスや上手い下手などは一切関係ありません。
あくまでも一文字一文字丁寧に心を込めて書くことが大切です。
関連
葬儀の電報のマナーなどについて詳しくは下記記事をご覧下さい。
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まとめ
葬儀の電報も時代とともに変わってきています。
以前は書面だけのシンプルなものでしたが、VERYカードのようにブリザードフラワーと一緒になっているものもありますし、供花とセットになっているものもあります。
故人のことを大切に思っていたからこそ、葬儀に参列できない代わりに、電報で気持ちを伝えてくれています。どの形もそれぞれの想いが伝わるからこそ、大切にしたいものですね。
メールで電報が送れる時代ですが、お礼をきちんと形にして伝えることは、とても重要なことだと感じます。