葬儀の電報を送るときに、どんな文面にしたらいいのか迷っている人もいるのではないでしょうか。
葬儀で送る電報は、故人との関係性によっても違いがあります。
例えば親族関係なのか、仕事関係なのか、友人関係によっても文面の内容が変わるのです。
電報を送るのがはじめての人も、意外と知らない例文の違いについて、説明したいと思います。
葬儀の電報は故人との関係によって例文が違う
葬儀の電報を送るときに、故人との関係によっても例文が変わります。
どんな違いがあるのか、おすすめの例文も交えながら紹介していきます。
ただし、あまりにもプライベートな内容には触れないほうが無難だと言われています。
例えば遺族も知らないような内容を書いてしまい、トラブルにならないような配慮も必要です。
1.親族関係
故人との関係がより色濃く、たくさんの思い出があると思います。
祖父母や両親、親戚、兄弟など親族だからこそ伝えられる言葉もあります。
あなたと故人の関係だからこそ言葉にできることもあります。
本来であれば親族の葬儀には参加したいと考えていても、仕事の都合などで難しいケースも。
親族ならではの心のこもった文面で、故人や参加している親族の人にも、気持ちを伝えられるといいですね。
【例文】
・ご逝去を悼み謹んでお悔やみ申しあげます。
すぐにでも駆けつけ、最後のお別れに伺いところですが、参列が叶わずとても残念に思っています。
・故郷で過ごした幼き頃、とてもかわいがってもらったことを思い出します。
笑顔が素敵で優しい人柄だったこともあり、ご遺族にとっても心痛はいかばかりかとお察しします。
・訃報を聞き、悲しい気持ちでいっぱいです。いつでも遊びに行くと嬉しそうな笑顔を見せてくれました。
どれだけ大切に思ってくれていたのか、今でも走馬灯のように思い出します。私も力強く生き頑張っていきます。
どうか、見守っていてください。
・この度は祖父母のご逝去の報に接して、心より哀悼の意を表します。
安らかにお眠りになるように、お祈りしています。
ご遺族にとっても悲しみのなかにいると思います。
どうか乗り越えて歩んでいかれることを心より願っています。
などの文面を参考にして、あなたの想いを言葉にして伝えます。
2.仕事関係
仕事の上司や、取引先など仕事関係で故人に電報を送ることもあります。
もちろん、たくさんの思い出もありますが、親族に対しての配慮もできた文面を送る必要があります。
仕事で失礼のないような文面を考えつつ、故人とのお別れを偲ぶ気持ちが伝えましょう。
【例文】
・職場では誰からも愛される素晴らしいお人柄でした。
◯◯さんに憧れていた人も多いのではないでしょうか。
本来なら、もっとたくさんのことを教えていただきたかったのに、とても残念に思います。
心からのご冥福をお祈りします。
・仕事を通したくさんの思い出があります。
突然のご逝去の報告に呆然といたしました。
若かりし頃から、誰よりも仕事に打ち込み後輩からも好かれていた方です。
いつでも笑顔で仕事に打ち込んでいる姿が、今でも目に浮かんできます。
など、仕事を通して見えていた故人の姿を、電報を通して伝えられるといいですね。
遺族にとっても思わず、涙ぐんでしまうようなことかもしれません。
仕事をともにしてきたからこそ、見える部分もありますね。
3.友人関係
長年の友人のご逝去を聞くときこそ、複雑な思いになることもないと思います。
同年代であればより強く寂しい気持ちになりますし、一緒に過ごした時間のなかで特別な想いもあると思います。
友人関係の不幸があったとき電報の例文はどうしたらいいのでしょうか。
もちろん遺族への配慮も忘れないような、言葉を選ぶようにしましょう。
・ご逝去の報に接して、謹んでお悔やみを申し上げます。
遺族の方の気持ちを思うと、心が痛み、どんな言葉をかけていいのかわかりません。
素晴らしい人柄に、とても勇気づけられ助けられました。
旅立ちがどうか安らかなものであってほしいと願っています。
・ご家族の方にとっても心痛いばかりとお察し申し上げます。
突然の悲しいお知らせに、ただ、驚きの気持ちでいっぱいです。
もうお会いできないと思うと、悲しくてなりません。
生前のご厚情に深く感謝いたします。
葬儀の電報の申込方法や送り方などのマナーはこちらの記事を参考にしてください。
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葬儀の電報のマナーとは?タイミングや送り方、例文を徹底解説
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葬儀の電報の例文を決めるときに覚えておきたいマナー
電報を送るときは、あまりに長くなることなく3段程度に抑えておくようにします。
一行の短文だけを送ることもありますが、あまり顔見知りではなく疎遠だったケースです。
おおげさな反応をしてしまうと、白々しく思ってしまいます。
逆に故人との付き合いが長い人が、あまりに短い文章を送るとそっけない印象になりますし、あなたの気持ちが伝わりにくくなってしまいます。
適度な長さの電報を送れるようにしましょう。
もし電報の長さや文面に迷ったときは、ベリーカードを参考にしてもいいと思います。
葬儀の電報の例文の定型文はあなたの言葉も入れること
葬儀の電報の文章は、例文を参考に、あなたの気持ちや言葉も必ず含めるようにしてください。
あまりにも定型文になると、同じ文章が届くなど、ネットに載っているままの文章はおすすめしません。
もし、遺族が気づいたときに、いい気持ちにはなりませんよね。
例文を使いつつ、思い出やあなたの気持ちを含められるといいですね。
まとめ
葬儀の電報の例文について紹介しました。
急なことでどうやって自分の気持ちを伝えたらいいのかわからない人や、失礼のない文章を考えている人にとっても、少しでも参考になれば嬉しいです。
電報は、参列できないときに故人や遺族に気持ちを伝える、とても重要な手段です。
後悔のない電報が送れるようにしたいものですね。