互助会の仕組み
互助会の仕組みとは
互助会とは、冠婚葬祭費用を前もって積み立てしておく制度です。
将来行うことになる「結婚式」や「お葬式」などの200万以上の高額な費用がかかる冠婚葬祭に備えて、前もって月々掛け金を積み立てておく仕組みです。
互助会と保険との似ている点と違う点
互助会も保険のように将来起こりうることに備えておくということと、そして加入者の方が急な葬儀で必要な費用を全加入者の方々の積み立てたお金から出して助け合います。
そのため、相互扶助の制度ということを考えると、保険や共済制度と似ています。
保険や共済の場合は、万が一の病気やケガに備えているのに対し、互助会の場合は、ほぼ確実に行うことになる冠婚葬祭(結婚式やお葬式)に備えておく仕組みです。
互助会と保険や共済で大きく違う点は、保険や共済は、お金で受け取るのに対し、互助会は、掛け金に応じたサービスを受け取るというところです。
互助会の掛け金は、冠婚葬祭なら「結婚式」と「お葬式」のどちらでも利用がOK!
互助会に積み立てておいた掛金は、「結婚式」と「お葬式」のどちらでも利用できるようになっています。
そのため、結婚式を挙げないという方でも、お葬式として互助会の掛け金を利用することができます。
互助会は、経済産業省で許可された企業が運営している
互助会は、経済産業大臣の許可事業です。
そのため、厳しい審査基準を満たしている企業だけに互助会を営業する許可が与えられています。
互助会の掛金の2分の1は、会社の運営資金と別に政府指定の保全機関で厳重に管理
互助会の加入者から集められた掛金は、「結婚式」や「お葬式」などの冠婚葬祭を行う際に確実に使えるようにしっかりと保全されています。
互助会を運営する会社は、加入者から集めた掛け金の2分の1は、会社の運営資金として運用せずに法律で定められた政府指定の保全機関で管理しているため、安全に供託されています。
さらに、加入者の方から預かった掛け金は、一般社団法人全日本冠婚葬祭互助会協会(全国の互助会の約8割が加盟している組織)によって互助会加入者施行支援機構への加盟をするなど、二重・三重にも安全が保証されています。
そのため、もしも互助会を運営している企業の運営に何か問題が生じたとしても、互助会に積み立てておいた掛け金は、加入者の方が行う冠婚葬祭のために利用できるように管理されています。
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互助会に加入するメリット・デメリット
【互助会に加入するメリット】
- 掛け金を積み立てておいた加入者の方が急にお葬式を行うことになった時には電話一本だけで即対応してもらえる!
- 契約した内容は、加入者が死亡する時まで一生涯補償される!
- 加入者の同居の家族であれば、誰でも利用することができる!
- 互助会のネットワークは全国にあるので、全国どこでも利用できる!引っ越ししても移管できる!
- 景気や物価上昇などの変動に影響されずにサービスの提供が補償されている!
- 加入者は冠婚葬祭費用を会員割引でお得に行うことができる!
- ただし全額がまかなえるわけではなく、不足分は自分で支払う必要がありますので、その分は自分で備えておく必要があります。
- 掛け金の残額を支払えば、入会した当日からでも満期の場合のサービスを利用することができる!
- 全国の互助会が提携している会員専用の施設をお得に利用でき、旅行先のホテルやレストランで割引サービスを受けることができる!会員の家族以外も受けられるサービスもある。
【互助会に加入するデメリット・注意点】
- 途中で解約する場合は、解約手数料がかかるため、払い込んだ積立金より少ない解約金しか戻ってこないので、途中で解約をすることのないようにする必要があります。
- 互助会の積み立てたお金は、冠婚葬祭費用の一部にあてることができるが、費用の全額をまかなえるわけではないため、不足分は自分で支払う必要があります。
- 互助会に加入して積み立てしていることを家族が知らずに他の葬儀社などを利用した場合は、積立金は戻ってきません。
そのため互助会に加入していることを前もって家族に伝えておく必要があります。
互助会を選ぶ際のポイント・注意点
利用する目的に合ったプランを選ぶ
葬儀の場合、家族葬のような親族だけの小規模の葬儀にするのか、親しかった知人・友人大規模な葬儀にするのかによってかなりかかる費用が違ってきますので、どのような葬儀にするのかを考えておく必要があります。
葬儀を家族葬のような小規模でそこまで費用がかからない葬儀の形態で行うことを考えている場合には、互助会に加入する必要があるのかどうかをよく考えて決められた方がいいです。
加入する前には毎月無理なく支払える金額を考慮した上で無理のない掛け金を設定する
互助会の掛金を支払いができなくなって途中で解約すると、解約手数料がかかり支払った金額よりも少ない金額しか戻らないため、無理なく支払える金額を設定することが大切です。
互助会に支払った掛け金で結婚式や葬儀の全額をまかなえるわけではないことを知っておく
互助会の掛金は、あくまで冠婚葬祭費用の一部に充てられるものです。
そのため不足分は自分で支払う必要がありますので、その分は自分で備えておく必要があります。