互助会

【互助会とはどんな組織?】互助会の仕組みや歴史、選び方などを詳しく解説

2020-12-31

【互助会とはどんな組織?】互助会の仕組みや歴史、選び方などを詳しく解説

結婚式や葬式は、いつか関わることになるのですが、日頃はあまり意識されることなく、十分に準備されていないご家庭も多いことでしょう。
また、大きな費用がかかることを心配に思っている方もいらっしゃるかもしれません。

互助会は、そうした人々が負担なく備えることができる仕組みとして、70年以上前に創設されました。

しかし、互助会がどういった組織で、加入する際にはどのように選べばいいのか、あまり知らない人も多いでしょう。

この記事では、互助会がおすすめの人、おすすめできない人といったことや互助会の解約まで、互助会について詳しくご紹介していきます。

互助会という名称は聞いたことはあるが、詳しいことは知らない方もぜひ最後まで読んで、ご理解をいいただければ幸いです。

 

互助会とはどのような組織なのか

互助会とはどのような組織なのか

全国各地で事業展開している互助会とはどういった組織なのでしょうか。
互助会の現在の仕組み、創設からの歴史そして全国にある互助会について紹介していきましょう。

互助会のしくみ

互助会は「一人が万人のために、万人が一人のために」という相互扶助の精神を基本的な考え方としてスタートしました。会員は数千円程度の少額の会費を60回~100回という長期間に渡って積立を続けていきます。

互助会は集めた会費を使って式場施設を立ち上げ、設備を整えて、会員の結婚式や葬儀に利用できるようにしています。
会員にはこうした施設の割引利用や、関連店舗での割引サービスなどの特典が与えられています。

結婚式や葬儀は、今すぐに執り行われるものではないので、保険と同様に多くの会員が出し合ったお金をプールしておき、必要になった会員に、そのプールしたお金からサービスを提供することで賄っていくという方式になっています。

現在、互助会は経済産業省の管理下に置かれ、積立金が勝手に使われてしまったり、経営破綻して加入者の不利益にならないように、2分の1は供託される形で保全されています。

 

冠婚葬祭互助会の詳しい紹介は、こちらの記事も参考にしてください。

 

互助会の歴史

互助会が誕生したのは、戦後まだ間もない1948(昭和23)年の頃です。
多くの人が日々の生活に追われながらも、結婚や葬儀といった儀式を大切に行っていきたいと思っていました。

互助会は、物資が不足し施設も設備もない中で、少ない金額でも多くの人が出し合えば助け合う形で結婚式や葬儀という人生において大切な節目の儀式を執り行えるとして広まっていきました。

高度成長時代からバブル期においては、式場で結婚式を挙げる若者が多かったことから互助会でもそのニーズに応えてきましたが、少子高齢化という社会情勢の変化の中で、互助会の大きな柱は葬儀に移っていきました

 

互助会の葬儀については、こちらの記事にまとめて紹介しています。ぜひご覧ください。

 

全国の互助会

互助会は全国各地それぞれの地域を中心として事業を展開しています。
現在は、約250の互助会組織があり、多くは一般社団法人全日本冠婚葬祭互助協会(全互協)といった業界団体に所属し、経済産業省の認可を受け、きちんとしたルールを設けて運営しています。

互助会どうしのネットワークも構築されており、加入者が転居した場合にはその権利を引越し先にある互助会でも引き継ぐことができるようになっています。

全国の互助会の中のいくつかは、非常に大規模な組織に発展しており、結婚式や葬儀といったこれまでの互助会の業務のほかに様々な関連事業を立ち上げ、グループで運営しています。

 

大規模な互助会の代表的なベルコについて、こちらの記事にまとめています。

 

互助会に加入するには

互助会に加入するには

将来に備えて互助会に加入することを考えている場合に、どのように互助会を選べばいいのか、どういったメリットやデメリットがあるのか気になるところだと思います。
ここでは、そうした情報を解説するので参考にしてみてください。

 

互助会に加入をお考えであれば、「ごじょスケ」でお住まいに近い互助会の資料を簡単に取り寄せることができます。詳しくはこちらをご覧ください。

 

互助会の選び方

ほとんどの互助会ではホームページを開設し、情報提供をしています。そこに掲載されている内容を見比べて検討することになりますが、選択するには、提案されているプランや保有する施設、運営する会社の経営状態などをしっかり見て決めるとよいかと思います。

自分が考えているようなプランに対応していない場合もあるので事前にしっかり確認しておくことをおすすめします。

互助会加入のメリット・デメリット

互助会の掛け金は数千円程度の金額ですので、経済的な負担なく結婚式や葬儀に備えることができます。実際に式を執り行う際には、互助会保有の専門施設を会員価格で優先的に利用できる、というメリットがあります。

物価の変動に関わらず申し込んだプランのサービスが受けられることや、申込んだ本人以外の家族が利用することもできるというのもうれしいポイントです。

会費を完納した後は、会員としての特典を一生涯保持されます。

 

一方、デメリットとして考えられることは、プランの自由度がそれほどない場合があるということです。あらかじめ用意されたプランから選ぶことになるので、自分の考えに合わない場合もあるので事前に確認しておくことが必要です。

また、積み立てたお金は自由に引き出して他の目的に使うことができず、固定化されます。
解約する場合にも手数料を支払う必要があり、以前はこの手数料が高すぎると問題になったこともあります。

葬儀費用のすべてを互助会の積立で賄えると勘違いする人も多くトラブルの原因となっています。
加入前にどこまでカバーされるのかチェックしておく必要があります。

 

加入方法

ホームページをチェックし、加入したい互助会が決まったら、まずは資料請求をしてみましょう。
サイトから請求できるので、送られてきた資料をしっかり目を通します。

そして時間を調整して互助会の営業所あるいは、自宅等に担当者を呼んで、説明を受けます。
不明点はしっかりと確認しておきましょう。

特にプランの内容、どこまでカバーできるのか、付加サービスの内容と金額、そして解約については十分理解しておいたほうがいいでしょう。

必要書類を記入し押印したら、初回の会費をその場で支払います。
2回目以降は口座引落にすることが多いようです。

 

互助会がおすすめな人とは

互助会がおすすめな人とは

互助会では様々プランを用意しており、会員になることで追加のサービスを受けることができます。
こうした互助会がおすすめできる人、できない人についてご案内していきたいと思います。

互助会をおすすめできる人

互助会の仕組みは、少額の積立金を長期にわたって続けていき、必要な時に備えるということです。
これは、お金を貯めるのが苦手な人には打ってつけの方法です。
あれば使ってしまうタイプの人は、貯金のほかにこうした仕組みを使って準備をするといいのではないでしょうか

また、事前に準備をしておかないと心配になるタイプの方にも互助会の仕組みはおすすめできます。
いざというときにも、お金の不安がなく対応してもらえることがわかっていればあれこれ悩むこともなくなります

また、互助会によっては会員に付加的なサービスを用意しているところもあるので、そういったサービスを利用したい人にも互助会に加入することはいいでしょう。

 

互助会をおすすめできない人

互助会に積み立てをしたお金は、申込んだプラン以外には基本的に使えません。
まとまったお金なのに他に活用することができず、固定化してしまうのが嫌だと思う人にはおすすめできません

また、人によっては互助会が用意しているプランと考え方が合わない場合もあるでしょう。
最近は結婚式や葬儀の在り方について考え方が多様化しています。
そういった場合は、自分の考えに合ったところを選択するべきです。

 

互助会の解約

互助会の解約

何らかの事情で互助会を解約し退会するには、どういった手続きになるのでしょうか。
また解約するにあたって注意すべき事柄にはどのようなことがあるでしょうか。チェックしてみましょう。

互助会の解約方法

解約には、下記のようなものが必要になるので準備しておきましょう。

  • 会員証
  • 印鑑
  • 本人確認できる身分証明書
  • 銀行口座番号

解約に必要な書類を記入して押印し、窓口か担当者に提出して手続きしてもらいます。

 

以前には、解約させないように、たらいまわしにしたり、なかなか手続きをしないというケースもありましたが、経済産業省の管理下になり、しっかりとしたルールで運営されるようになったため、そうした事例はほとんどなくなりました。
遅くとも提出から45日後までには解約手続きが完了し、積立金は返金されます。

万が一、解約でトラブルになるような場合は、相談窓口が用意されているので、そちらに相談してみるといいでしょう。

一般社団法人全日本冠婚葬祭互助協会 契約者相談室

0120-034-820(フリーダイヤル)

 

【経済産業省】

消費者相談室(本省):03-3501-4657

 

互助会の解約で注意すべき事項

互助会を解約する際に注意しなければならないのが、解約手数料がかかるということです。
積立金は解約手続きが完了した後に返金されますが、その際に手数料が引かれた金額が振り込まれます

かつては、積立金の20%を超える法外な金額を手数料として引かれたり、事前に手数料のことを十分に説明していなかったためにトラブルになったケースもありました。
現在では、手数料は10%程度となり、事前の説明が必須とルール化されています。

ただし、加入者側でも、事前に解約については、しっかりと確認し理解しておく必要があります。

 

互助会の解約については、こちらに詳しい記事がありますのでご参照ください。

 

【互助会とはどんな組織?】互助会の仕組みや歴史、選び方などを詳しく解説のまとめ

【互助会とはどんな組織?】互助会の仕組みや歴史、選び方などを詳しく解説のまとめ

ここまで互助会とはどういった組織なのかを詳しく紹介してきました。互助会は日本全国にありますが、意外に知られていないことも多いので加入を考えている方は、しっかりと知識をもってから検討されることをおすすめします。

社会の変化とともに冠婚葬祭に対する考え方も変わってきています。それに合わせて互助会も変化していっています。これからの互助会が私たちのニーズに合ったものを提案してくれるのかといったことも併せてみていく必要があると思います。

 

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もとやま

フリーランスライターとして活動中。 主な執筆ジャンルとしては、葬儀、終活、相続のほか転職、マーケティングなど幅広い。 最近はYou Tubeマンガのシナリオ作成も手がける。

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