日本では少子高齢化が進み、現在では人口に占める30%近くが65歳以上となっています。
今後もこの傾向は変わらないことが予想されていることから、葬儀業界に進出を考える会社も少なくありません。
農協や生協といった大きな会員組織を持つ団体では、以前から葬儀サービスを提案していましたが近年ではイオンやDMMなど、これまでとは異なる業界からも進出が進んでいます。
そうした状況の中で、冠婚葬祭互助会は長年にわたって多くの人たちの冠婚葬祭に携わる役割を果たし、年間に執り行われる葬儀の20%近くが冠婚葬祭互助会によるものとなっています。
以前ほどの増加率ではありませんが、会員口数も毎年右肩上がりで増えており、全国では2400万口を超える口数の会員が冠婚葬祭互助会に加入しています。
冠婚葬祭互助会の組織は日本全国に250近く運営されていますが、その中でもトップクラスの規模を誇るのが、ベルコの互助会です。
日本全国18の道府県に営業エリアを展開し、264万口の会員口数を保有しているベルコでは年間4万件を超える葬儀を執り行っています。
ベルコの冠婚葬祭互助会に加入すると、葬儀あるいは結婚式のために、毎月2000円~4000円を積み立てていきます。
会員特典として、ベルコが保有する200ヵ所以上の葬儀ホールが利用でき、葬儀に必要な設備やサービスを格安で提供されます。
また、ベルコには多数のグループ会社が冠婚葬祭に関連するサービスを提供していますので会員は割安で利用することができます。
ベルコの葬儀は値段が高い、という口コミもありますが、一般的な葬儀費用と比較しても特別高いということはなく、プランに含まれていないサービスも関連会社等から割安で提供されるので、お得になります。
会員になるには規定の内容をしっかり説明をしてもらい、納得してから加入する必要があります。
特に退会する場合にかかる手数料については、十分に理解しておいたほうがいいでしょう。
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目次
冠婚葬祭互助会とは
ベルコの互助会の紹介をする前に、冠婚葬祭互助会とはどういった組織なのか、その歴史と運営の仕組みについて見ていくことにしましょう。
冠婚葬祭互助会の歴史
冠婚葬祭互助会は、戦後の混乱からまだ復興途中の1948(昭和23)年に初めて生まれています。
物資が不足し、日々の生活にも支障をきたす中、冠婚葬祭ぐらいはまともにやってあげたいという家族の想いを集めた「一人が万人のために、万人が一人のために」という相互扶助の精神から誕生しました。
多くの会員を集めれば少額の積立金でも大きな金額になり、そのお金を使って冠婚葬祭を執り行うための施設や設備を整えて、会員に安く提供していくかたちで運営されるようになりました。
高度成長期には、若者が都市部に集中するようになり、集合住宅で生活するスタイルが定着したことで、結婚式を専用の式場で行いたいという需要が高まり、大きく会員を増やすことができました。
少子高齢化が進む中で、次第に葬祭事業が中心となるようになりました。
自宅での葬儀から葬儀ホールでの葬儀にシフトするのに合わせて互助会では次々に葬儀会館を建設していきました。
現在、冠婚葬祭互助会は日本全国に広がり、それぞれのエリアで営業展開していますが、経済産業省の監督下に置かれ、適正な規定に基づいて運営されています。
冠婚葬祭互助会のしくみ
冠婚葬祭互助会は、会員が毎月少額の積立をしていくことで資金を集め、その資金を使って式場を建設したり、設備を整えたりすることで会員向けに低価格の冠婚葬祭サービスを提供しています。
会員は特典として、冠婚葬祭にかかるオプションのサービスについても互助会の関連企業を利用することで割引が受けられたり、提携している会社やお店で割引サービスを利用することが可能です。
冠婚葬祭互助会は、前払い金を分割で支払っているとみなされ、経済産業省が管轄し、適正なルールで運営されているか監督しています。
積立金の半分は必ず保全するよう定められており、万が一互助会が破綻したとしても保全されている金額は返金される仕組みになっています。
ベルコの冠婚葬祭互助会とは
日本国内にある250近い冠婚葬祭互助会の中でも、最大級の規模を誇るのがベルコの互助会です。
その互助会を運営するベルコという会社をご紹介し、その会社の状況についても見ていくことにしましょう。
ベルコの冠婚葬祭互助会を運営する会社とは
1969年に兵庫県西宮市を拠点として事業をスタートさせたベルコは、日本各地のエリアに事業拠点を展開していきました。
18道府県にグループ会社を置いている他、提携会社等を通じて会員拡大に勤めています。
2021年の会員口数は2,632,122口と、日本有数の会員数を誇ります。
ベルコで働くスタッフ数は、正社員・パート等を含めて6000名以上という、非常に大きな組織となっています。
ベルコの冠婚葬祭互助会を運営する会社の状況
預かり掛け金2787億1200万円という豊富な資金力を活かし、次々に独自の施設を立ち上げ、サービスを提供しています。
結婚式場は30か所以上、葬儀ホールは200ヵ所以上あり、結婚式場はベルクラシックとアール・ベル・アンジェ、葬儀式場はシティホール・ベルコ会館の名称で日本各地に展開しています。
売上高は417億円(令和2年度)で、そのうち85%が葬儀による売上となっており、大きな柱となっています。
写真撮影、旅行、ホテル、貸衣装、飲食等、冠婚葬祭に関するサービスを提供する多くの系列会社でグループを形成し、互助会の会員を中心に提供しています。
ベルコの冠婚葬祭互助会のプラン紹介
ベルコの互助会で提供されているプランはどういったものなのでしょうか。
葬儀プランの具体的な内容を見ていくことにしましょう。
>>ベルコの互助会の会員向けに用意しているコースはどういったものがあるでしょうか。
こちらの記事もご参照ください。
>>ベルコの七五三や成人式のプランについては、こちらの記事にまとめています。
ベルコの冠婚葬祭互助会の葬儀プラン
ベルコの互助会で用意しているプランは基本的に2つです。
月2000円を10年間120回分積立てて24万円になるBCコースと月4000円を同様に10年間積み立てて48万円になるBDコースです。
このコースで積み立てた金額を、葬儀にかかる施設や設備の費用とします。
BCコース・BDコースのどちらにも、葬儀の基本パッケージとなる祭壇、棺、遺影、霊柩車と葬儀を行う式場の設営や式の進行といったサービスが含まれています。
コースで用意されている祭壇は白木祭壇が基本ですが、リクエストに合わせて花祭壇、オリジナル祭壇、家族葬祭壇等に替えることが可能です。
葬儀を行う式場費用や、式後の飲食にかかる費用はプランに含まれていませんが、ベルコで保有している多くの自社施設や関連する飲食店において、会員割引サービスを受けることができます。
火葬費用や宗教者への謝礼は実費になります。
>>ベルコの会費と葬儀費用については、こちらの記事をご参照ください。
葬儀にかかる平均的な費用
ベルコの葬儀費用について、高いと思われている方もいるかもしれません。
平均的な葬儀にかかる金額と比較してみましょう。
2020年に行われた調査によると、葬儀費用の平均相場は約208万円でした。
(内訳)
- 葬式費用 119万円(火葬場使用料、葬儀会場費、人件費等)
- 飲食接待費 31万円(通夜振る舞い、精進落とし等)
- 返礼品費 34万円(返礼品、香典返し等)
- 宗教者関係費用 24万円(読経料、戒名料等)
ベルコの互助会で提案されているプランには、葬式費用のうち基本的セットと式場設営や式の運営費用が含まれています。
式場はベルコの保有施設を利用すれば会員割引価格で利用が可能ですし、飲食接待費、返礼品費はベルコの関連会社から割引サービスが受けられます。
火葬費用や宗教者への謝礼は実費がかかりますが、これはどの葬儀会社でも同様です。
これらのことをトータルで考えると、ベルコがそれほど高価というわけではないということが分かるかと思います。
ベルコで葬儀をするメリット、デメリット
ベルコの互助会で葬儀を行った人の感想として、施設が駅から近くて便利で作りがきれいということを挙げていました。
またスタッフの方が非常に親身になって対応してくれいろいろな相談に乗ってくれた、わかりやすく説明してくれた、ということでした。
しっかりと教育を受けたスタッフが揃っているというのも大きな組織であるベルコのメリットといえるでしょう。
また、関連会社などを利用することで、オプションサービスの価格を抑えて利用できるのもいいところです。
デメリットとしては、用意されているプランが少ないということがあります。
基本的なプランは2つしかないので、そのプランをベースにしていかなければならず一般的な葬儀ではないものを望む方には、選択肢がないということがあります。
また、途中からコースの切り換えができないという点も、会員にとっては改善してほしいところかもしれません。
ベルコについて、多くの口コミを見ることができますが、実際のところどうなのでしょう。
>>こちらの記事からご確認ください。
>>生活保護を受けている人がベルコの互助会に加入できるのか、ということをこちらの記事にまとめました。
ベルコの冠婚葬祭互助会に加入するには
将来の出費のために、自分や家族のことを考えて、互助会に加入することを考えてみようとしている方もいるかもしれません。
ここでは、どのように互助会を選べばいいのか、互助会に加入するときにはどんなことに注意すればいいのかをご紹介していきます。
また、ベルコの互助会に加入する方法もお伝えしていきます。
冠婚葬祭互助会の選び方
冠婚葬祭互助会を選ぶには、自宅近くにところがおすすめです。
実際に冠婚葬祭を行うときには、いろいろと相談したり打合せをしたりする必要があるからです。
また、その互助会で用意されているプランが自分の考えに合うものかどうか、会員サービスにどういった内容があるのか、といったことも加入前にしっかり確認しておきましょう。
万が一、経営破綻すると積立金は半額しか保全されないことを考えて、できることであれば経営状態も調べておくといいでしょう。
冠婚葬祭互助会加入する際の注意点
加入を考えている互助会があれば、必ず担当者に会って詳細を説明してもらうことです。
意外に勘違いしている人が多いのが、互助会は積み立てたお金で全て賄えると思っていることです。
互助会で用意しているプランにはどこまで含まれているのか、お金に関することはしっかり確認しておきましょう。
また、互助会を途中で解約するのには手数料が10%近くかかるということを加入時に理解しておらず後日揉めるということもよく聞く話です。
しっかりと確認しておきましょう。
ベルコ互助会の解約について、注意すべきことがいくつかあります。 続きを見る
こちらの記事をご覧ください。
【最大約2割??】ベルコ互助会を満期後の解約手数料
ベルコの冠婚葬祭互助会の加入方法
ベルコの互助会に加入をお考えであれば、まずはこちらのサイトから情報を集めてみてください。
互助会の積立金は銀行口座からの振替となっていますので、加入手続きをする前には口座の通帳と銀行届出印を用意しておきましょう。
担当者に来てもらうか、店舗を訪問して説明をしてもらい、十分に納得した段階で加入手続きに進みましょう。
入会の書類に押印したら、初回の積立金もその場で支払いをします。
オンラインでの加入
オンラインでの申し込みも可能です。こちらのサイトからの申し込みになります。
この場合はクレジットカードでの支払いも選ぶことができます。
ベルコ以外の互助会についても、資料請求したいという方は、こちらのサイトからどうぞ。
【ベルコの冠婚葬祭互助会で葬儀をするには?】会員になるメリット、注意点などを紹介のまとめ
ベルコの冠婚葬祭互助会での葬儀についてご紹介してきました。ベルコは日本最大級の規模で運営されている互助会を運営しているということで、サービスや施設の品質のレベルが高く、安心して依頼できると思われます。
ベルコの葬儀は価格が高い、という口コミもありますが、一般的な葬儀価格と比較して、それほど高いということはないようでした。
もしベルコの互助会に興味を持って、加入を検討したいということであればこちらのサイトなどを見て、しっかり内容を確認してから決めるようにしていただきたいと思います。