互助会に加入して行った葬儀でトラブルが多いと聞いたのだけど、どんなことでトラブルになるのだろう?
すごく気になりますね。
トラブルがあるのかと思うと怖くて互助会に加入する気にはなれません。
そこで、互助会に加入して葬儀をすることがトラブルの原因や実例をしっかり解明しておきたいと思います。
互助会の会員になって葬儀した後に起きたトラブル、どんなことで起きる?
トラブルの原因は何?互助会の葬儀を行ったことで起きた原因を解明!
- 解約の時に予想される以上に解約手数料を請求された。
- トラブルの中身の大半が互助会に加入時の説明と実際葬儀を行う時の話が食い違っている。
☛この2つのトラブルから言えることは、互助会に加入する契約時に受けるべき正しい説明が互助会の営業担当から加入者に伝わっていなかったということです。
または、加入者の方が互助会からの見積もりの金額を葬儀の費用の総額だと思いこんでしまっていたことも考えられます。
互助会の営業担当は、営業ですから当然ながら契約を取り付けたいという気持ちはあります。
そのため、
互助会に加入する時には
「解約すればお金がもどってくる」
「積み立てておけば、葬儀費用をまかなえる」
「30%~50%の割引特典を利用できる」
などのようにお得な感じを与える互助会のメリットだけを強調して言っている可能性が高いです。
「大変お得なシステム」
「互助会の加入しておけば、安く葬儀ができる」
「解約したくなれば、解約できてお金がもどってくる」
という刷り込みがされた結果、加入者の方が思っていたような結果にならずに、葬儀費用の支払い時になってトラブルが起こるのです。
そして、それ以外に多いトラブルは互助会の解約手数料を多く取られたというものです。
互助会について詳しくは下記記事をご覧ください。
↓↓
互助会とはどんなもの?仕組み、メリットとデメリットを知り、冠婚葬祭に備えておこう!
想定していたよりもかなり多い金額が葬儀にかかったことによって起こりやすいトラブル
トラブルになるほとんどのケースが予想していたよりもはるかに葬儀にかかった費用が高かったことでしょう。
想定外の費用が多く発生し、予想以上にお金がかかってしまったということがトラブルの火種です。
実際に葬儀を行うにあたっては、葬儀一式費用+実費費用+お寺など宗教者への支払い(お布施)
など葬儀費用の総額は、葬儀社や互助会の人がいう葬儀費用一式以外にいろいろとかかってきます。
それは、葬儀社の方で直接手配する葬儀の費用と実際に葬儀を行う方が支払いする費用は一致せずに違う部分があるからです。
葬儀の小さい規模であれば祭壇を飾る費用や、会葬の返礼品、参列者の方への接待費等はそこまでかかりませんが、会場利用費、火葬の費用、参列者の方を接待するの費用など、実際の葬儀社の見積もりには出てこない費用の項目がたくさんあります。
葬儀社の見積もり額=葬儀全体にかかる費用ではないことにご注意!!
「互助会に加入すれば、葬儀を行う時に安心。」と聞いて、ほとんどの方が互助会の掛け金で葬儀の費用の全てがまかなえるという考え方になっています。
ですが、実際は互助会の積立てておいたお金は、葬儀の費用の一部に充当されて特典を受けられるということだけであり、互助会の積み立てたお金以外にもかかってくる葬儀の費用がいろいろとあります。
そのため、葬儀一式費用の他に結構な追加費用がかなり発生してくるという点をおさえておいてください。
この見積もりに出てこない部分が葬儀の前に加入者にきちんと伝えられていないために、加入者の方は
「互助会の加入さえしておけば、葬儀の費用を追加で出さなくて大丈夫。」
という認識になってしまい、葬儀を終えた後にトラブルになりやすいということです。
葬儀後にトラブルにならないようにするためにしておく葬儀前の重要ポイント
互助会に加入された方は、互助会の加入時に渡された互助会の加入証や、契約関係書類、互助会のパンフレットなどをしっかりと手元に厳重に保管しておきましょう。
互助会の契約書や、葬儀のプランの葬儀が行われる前にはこれらの書類に目を通しておいたほうがいいです。
そしてもし何か不明な点等がでてきたら、加入した互助会に問い合わせてコース内容をしっかり確認しておきましょう。
互助会に加入して葬儀を行って起きたトラブルの実例
以下の事例については、冠婚葬祭互助会の解約トラブル - 埼玉県より引用)
事例1
冠婚葬祭互助会の契約で、積み立てを完納している。
解約し、ある種の生命保険のように満期金を受け取ろうと思っていたら、全額返金でないどころか解約手数料を請求された。
不満に思うが、支払わなければならないだろうか?
☛◎事例Ⅰへのアドバイス
互助会は、冠婚葬祭の際の費用の一部に充てることができて会員向けの割引特典を受けられるシステムです。
互助会は銀行に預金として預け入れをするのと違い、支払いが終わった後の満期後に現金として受け取らず、冠婚葬祭を行う際にサービスとして受け取ることになります。
つまり、銀行や郵便局などの預貯金や積み立て型の生命保険とは違うので、満期を迎えていたとしても掛けてきたお金の全額が返金されないのです。
互助会の解約する際には、契約時の約款に定められている解約手数料を引かれてしまいます。
そのため満期後に解約したとすれば、サービスとして受け取らず現金で受け取るようにするために互助会が契約時に定めている解約手数料の分を取られることになります。
そのため、解約する事も踏まえて互助会の契約の内容をしっかりおさえた上で加入しなければなりません。
互助会の契約時には契約内容に必ずしっかり目を通して疑問点があれば確認をしてから契約しましょう。
事例2
- ・解約したいと申し出たら、強引に引き止められ、解約はできないと言われた。
- もう加入しているのに、追加や別の契約を迫られて、断り切れなかった。
- 認知症の親が何口も契約していた。業者が自宅を訪問し「互助会に入らないと葬式ができない」と虚偽の勧誘をしたらしい。悪質だ。
☛事例2へのアドバイス
互助会の中には悪質な会社も存在しているので、ご注意を!!
互助会の会社自体が良心的な会社だとしても会社の営業担当が自分の成績を上げたいために「互助会の制度はお得です。」ということばかり強調してオーバートークや虚偽の説明をして勧誘している場合もあります。
互助会に加入することでお得なことは確かにあります。
ですが、メリットもあればデメリットもあるということをきちんと加入者の方に伝えておかなければ加入者の方が後々に葬儀を行うことになった場合に「こんなはずではなかった。」ということになってトラブルが発生してしまいます。
互助会の契約をした時から実際の葬儀を行うまでには期間がだいぶあるケースが多いために契約した時の内容が記憶から薄れてしまっていることも多く、どうしても食い違いが出てきます。そのため、トラブルになりやすいのです。
互助会の契約書類を厳重に保管し、契約後に家族に話して内容を共有し、契約内容の不明な点等を確認しておきましょう。
まとめ
互助会は将来のお葬式をする前に月々少額のお金を積み立てをしておいて備えておくことができて、加入者が割引特典を受けられるメリットがあります。
ですが、互助会というものがどういうものかをおさえておかなければトラブルになる可能性があります。
トラブルにならないためにおさえてべきポイントは次の通りです。
①互助会の積立金は葬儀の時になって初めて受け取れるサービスに対しての支払いをしているため、解約時には契約時に定められている解約手数料を取られること。
※そのため、互助会の加入時に葬儀の利用場面を想定して契約し、できるだけ解約することにならないようにする。
②互助会の積立をした分だけで葬儀費用をまかなえるということではなく、あくまでも互助会の積立金が葬儀の費用の一部にあてられて、加入者は会員向け割引特典を受けられる。
互助会で契約したことで受けられるサービスの内容はどんなものか、支 払った積立金がどの部分に適用されるのかなど、約款をよく読んで確認しておく。
※葬儀の費用には、互助会の見積もり書に出てこない、見えてこない項目もいくつかあるため、葬儀の前にはあらかじめ必要な基礎知識をおさえて不明な点を確認しておくとよいです。
疑問点がある時はそのままにせず互助会の相談窓口に相談し、どうしても解決しない時には最寄りの消費者相談窓口に相談しましょう。
一般の葬儀社と互助会のある葬儀社の違いについては下記記事をご覧ください。
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一般の葬儀社と互助会のある葬儀社の持つ違いは?葬儀社を徹底研究!!