入会してみたいけどどんな所があるのか分からないなー??
こんな疑問にお答えします。
本記事の内容
・有名な互助会の特徴
・互助会のランキング上位5社の紹介
・今後の互助会
本記事の信頼性
- そうぎ大学 管理人
(ツイッター 1000フォロワー) - 互助会、終活情報発信 (元web制作会社勤務)
(終活オウンドメディア立ち上げ→互助会の資料請求獲得アップ)
本記事を書いているそうぎ大学は、終活、互助会関連に関わり5年程になります。
役立つ終活情報などを届けて、某互助会様の資料請求のアップに成功しました。
今回は互助会ランキング上位5社をご紹介していきます。
70数年前に創設された互助会は、生活の中で大切な冠婚葬祭に備え、多くの人が助け合うという仕組みで、時代の流れに合わせて全国に拡大し大きく発展しました。
その後、少子高齢化や人々の葬儀に対す考えの多様化などで冠婚葬祭互助会の在り方も変わってきています。
冠婚葬祭互助会は、全国に約250の組織があり、中には全国展開している大きな組織や多くの会員数を誇る互助会もあります。
逆に、残念ながら、時代の変化に対応できず消えていった互助会も少なくありません。
この記事では、そうした時代の変化にも対応しながら上位にランキングされることになった互助会を紹介し、その中身や特徴を探っていきたいと思います。
これから互助会に加入することを検討している方などの参考になれば幸いです。
ぜひ最後までお読みください。
目次
互助会を取り巻く社会情勢
冠婚葬祭互助会は、70年以上前の戦後間もないころに初めて誕生しました。
毎月少額を出し合い積み立てていくことで、会員相互に助け合う形で冠婚葬祭を行う仕組みを構築しました。
高度成長時代の経済の発展に伴い人々が都会で生活するようになったことで、冠婚葬祭を会館やホールで執り行うスタイルが定着しました。
また、バブル期には豪華な式典が盛んに行われるようになりました。
こうした社会情勢に合わせて冠婚葬祭互助会は会員数を大きく増やし、集まった積立金を活用して施設や設備を次々に建設していきました。
バブル崩壊後、次第に少子高齢化の流れが明らかになると、冠婚から葬祭に軸足を移し、会館で執り行う葬儀を広く普及させていきます。
このように、冠婚葬祭互助会は、社会の流れに合わせ、人々のニーズに対応する形でサービスを提供することによって発展してきました。
ここ数年は葬儀に対する考え方が変化してきており、低価格が進んでいます。
これまでのような大人数を集めた葬儀よりも、家族葬が中心となり、小規模で執り行うことが増えてきています。
また、人々のニーズも多様化してきていることで、これまでの葬儀の形式にとらわれず故人を送りたいというケースも増えているようです。
しかしながら、どんなに時代が変わっても葬儀自体はなくなることはありませんし冠婚葬祭互助会に求められる役割は大きなものがあります。
互助会の仕組みや成り立ちについては、こちらの記事に詳しく紹介していますので、ぜひご覧ください。 続きを見る
【冠婚葬祭互助会とは】互助会はどういう仕組み?成り立ちや特長等を詳しく説明
ランキング上位の互助会組織の特徴
この記事ではランキングの上位にある互助会を紹介していきますが、その前に、ランキング上位に位置する互助会の特徴についてみていきたいと思います。
大きな互助会組織の多くは昭和40年~50年頃に創業しています。
日本全国で毎年多くの互助会が誕生していた時期です。
高度成長で都市化が急速に進んでいった時代で、核家族が増えています。
このタイミングで創業した互助会は、会員数を大きく増やし、結婚式場や葬儀会館を次々に建設していきました。
営業エリアは全国に広まっていますが、拠点を設けて地道に会員を増やしていくことから互助会ごとに、ある程度固まったエリアを中心に展開しています。
ランキング上位に入るような互助会は、事業内容やエリアごとに組織を分けており、いくつもの事業組織のグループを形成しています。
事業目的に合わせた組織に分けることで、適切な運営を可能にしています。
多くの会員がいることで様々な施設やサービスと提携が可能となり、割引や会員限定サービスなど、お得なプランを提供しています。
これは、会員の満足度を高めるメリットがあり、互助会にとっても会員を維持するというプラスがあります。提携先も多くの会員が利用してもらえる可能性があるという三者のWIN―WINな関係になります。
一時は強引な勧誘や、退会の高額な手数料などが問題となったこともありましたが、経済産業省の管理の下、どの互助会においても適切な運営がなされるようになっています。
冠婚葬祭互助会のランキング上位5社の紹介
ここからは、冠婚葬祭互助会のランキングで上位に位置する5社について、詳しく紹介していきたいと思います。
1.株式会社ベルコ
互助会ランキングの1位は、株式会社ベルコです。
昭和44年(1969年)に兵庫県西宮市で「株式会社阪神互助センター(のちの株式会社互助センター)」として業務を開始。
西宮・神戸・尼崎市を中心に会員を集めていきました。
現在の業務拠点は、北海道・秋田・岩手・宮城・茨城・福島・富山・愛知・大阪・兵庫・奈良・和歌山・三重・山口・香川・高知・島根・福岡と全国に広がっており、加入口数は263万口に上ります。
ベルコで葬儀を行う人は年間で4万人を超えています。
30ヵ所以上ある結婚式場、200ヵ所以上ある葬儀などを行う多目的ホールの他、ホテルやコスチュームサロンなどの関連施設を有し、会員の結婚式や葬儀をサポートしています。
令和2年度の売上は417億円、そのうち葬儀関係が85%近くを占めています。
会員には、祭壇、棺、寝台車、式場設備などの葬儀一式費用が50%以上お得になるプランが用意されています。
2.株式会社メモワール
互助会ランキングの第2位になったのが株式会社メモワールです。
昭和45年(1970年)に神奈川県で創業。現在は神奈川県をはじめ、東京・静岡・山梨の各サービスエリアにグループ会社を置き、サービスを提供しています。
互助会の会員数は2019年時点で約33万人です。
30ヵ所の葬祭施設と2か所の婚礼施設、その他コスチュームサービス施設を保有。
会員は葬儀や結婚式に最大40%の割引サービスを受けることができます。
お葬式時に直営斎場料金が最大50%割引にてご利用できます。
その他、列席衣裳(モーニング・留袖)礼服が最大20%割引にてご利用できるサービスがあります。
会員向けにライフサポーターズクラブが生活における困りごとの相談に応じ、様々な場面で利用できるサービスを提供しています。
3.株式会社メモリード
互助会ランキングの第3位は株式会社メモリードです。
昭和44年(1969年)に長崎県でメモリードグループが創立されました。
メモリードグループ全体で従業員数 3,200名(パートタイム社員含む)、売上高502億円(平成29年5月現在)という大きな組織となっています。
長崎・佐賀・福岡・宮崎・群馬・埼玉・東京を営業エリアとして展開しており、4つの会社で運営しています。
全国で、187ヵ所の施設(2020年5月末現在)を所有し、年間に挙式数3953件、葬祭件数17709件(2020年2月末現在)が執り行われました。
その他に葬儀の相談センターや衣装サービスの会社など、関連事業を運営しています。
結婚式、お葬式、成人式、法事など利用の目的に合わせた様々なプランがあり、会員向けに各エリアの提携した飲食店などの割引やサービスが受けられるといった特典や会員限定の旅行などが用意されています。
4.株式会社互助センター友の会
互助会ランキングの第4位は、株式会社互助センター友の会です。
昭和48年(1973年)に東京都豊島区で創業し、現在では東京、埼玉、茨城、山梨、長野で事業展開しています。
令和2年において、会員数566,468口、売上は99億円に達しています。
結婚式をメインとした直営施設を4カ所、東京、山梨、茨城に展開しております。
互助センター友の会グループ葬祭部門の「あんしん祭典」は、東京、埼玉、山梨、茨城、長野の全55カ所に拡大しており、会員は充実のサービスを直営施設において会員価格で利用できるほか、法事・法要もサポートしてもらうことができます。
5.株式会社京阪互助センター
互助会ランキングの第5位は株式会社京阪互助センターです。
昭和46年(1971年)に創業し、大阪市北区に本社を置いています。
大阪府と和歌山県を拠点として業務展開しており、32ヵ所の葬儀施設、2か所の冠婚施設を有しているほか、介護施設の運営もしています。
葬儀、婚礼どちらかで月2000円と3000円のどちらかのコースを選ぶことができます。
>>互助会の売上によるランキングについては、こちらの記事にまとめていますので、ご参照ください。
今後の互助会の在り方
1948年に初めて設立された互助会は、1965年以降、毎年のように20~40社ほどが生まれる設立ラッシュでした。
しかし、ここ10年ほどは互助会の会員数は、微増かほぼ横ばいです。
社会の変化とともに、人々の考え方が変わってきていています。
葬儀の在り方も、以前のように多くの人が弔問に訪れる規模の大きなかたちから、家族葬を中心としたこぢんまりとした形式が中心となってきています。
それに伴い葬儀にかける費用も年々低下しています。
互助会は多くの会員から前払い金を分割して受け取るという仕組みになっていることから、資金管理が非常に重要になります。
かつては豊富な手元資金があることでルーズな経営を行い、経営に行き詰ってしまった互助会もありました。
互助会は、かつてのように葬儀施設を次々に建て、組織を拡大していく方向から、こうした社会の流れに対応し、適正な規模で運営していくことが求められています。
また、多くの会員から前払い金を受けている強みを活かし、周辺事業へ展開していくことも進めていくことになると思われます。
【互助会ランキング】冠婚葬祭互助会のランキング上位5社を詳細にご紹介!のまとめ
また社会の変化は互助会の在り方にも大きく影響しています。新型コロナウィルスの影響はこの業界にも大きなものでした。
今後、互助会はどのような運営をしていくべきか、難しいかじ取りをしていくことになると思われます。
高齢化社会において、葬儀市場は有望かのようにとらえる向きもありますが、急速に低価格化が進んでいることで、昔ながらの葬儀屋では生き残れなくなっています。
互助会も社会の流れをしっかりととらえながら、経営を進めていく必要があるのは間違いないことです。
しかしながら、社会が大きな変化を遂げていったとしても、長年続いてきた冠婚葬祭という人々の営みを、しっかりとサポートするという互助会の必要性は、今後も残り続けるでしょう。