葬儀マナー

浄土真宗の葬儀の作法|浄土真宗の葬儀の特徴と他の宗派との違い|焼香・香典

2021-02-04

浄土真宗の葬儀の作法|浄土真宗の葬儀の特徴と他の宗派との違い|焼香・香典

日本の仏教には主な宗派だけでも13宗あります。その葬儀の作法はどの宗派も基本的には同じですが、浄土真宗にはいくつか特徴的な違いがあります。

自分の親族が浄土真宗である場合など、いざというときにその葬儀の作法をある程度知っておいたほうがよいでしょう。

ここでは、浄土真宗の葬儀の作法やマナーについてまとめましたので、ぜひ最後までお読みください。

なお、浄土真宗以外の一般的な葬儀の作法やマナーについては、こちらの記事にまとめております。通夜や葬儀の際の、服装や香典、焼香などのことを確認してみてください。

 

浄土真宗とは

浄土真宗とは

 

浄土真宗とは、鎌倉時代初期に法然(ほうねん)が開いた仏教の一派である浄土宗をもとに、新たな教えを開いた親鸞(しんらん)とその弟子たちによって広まりました。

浄土真宗の中の勢力として大きく本願寺派と大谷派の2つがあり、両者を合わせた信者数は1500万人以上で、仏教系の信者の2割近くという日本最大の宗派となります。その寺社数は1万8000箇所以上になり、日本全国に広がっています。

浄土真宗は、阿弥陀如来(あみだにょらい)を信じる心を持ち、念仏を唱えさえすればそれで極楽往生するという、一念発起と呼ばれる教えが大きな特徴です

この分かりやすく簡潔な教えのため、多くの民衆の間に広まりました。

 

浄土真宗の通夜・葬儀の作法

浄土真宗の葬儀の特徴

浄土真宗では「人は亡くなるとすぐに極楽浄土に行く」という考え方をしており、すぐに仏になるということから、葬儀にもその考え方が反映されています。

また葬儀は故人のために行うのではなく、阿弥陀如来へのお勤めの行としているのも他の宗派と異なるところといえます。

 

浄土真宗の通夜の作法

浄土真宗では通夜のことを通夜勤行といいます。一般的な通夜とはいくつか違うところがあります。

ひとつは、通夜の席での合掌や礼拝、焼香は、故人のためではなく、阿弥陀如来に対して行うということです。

通夜は、これまで故人を守り導いてくれた阿弥陀如来への感謝の場という意味があります。

枕経をあげるときも、故人の枕もとではなく阿弥陀如来のご本尊の前であげます。

また、通夜の途中に、法話といわれる仏法の教えについて僧侶が話す時間があります。

参列者が浄土真宗の教えに触れるということが、故人にとっても喜びとされています

 

浄土真宗の葬儀の作法

浄土真宗では、亡くなるとすぐに極楽浄土に行く、という考え方なので、他の仏式の葬儀と比較して全体的に簡素な様式になっています。

そして葬儀自体も、通夜同様に故人に対してではなく阿弥陀如来に向けて行われます。

また故人と永遠のお別れをするという考え方をしていないので、告別式という表現は用いません

 

浄土真宗の葬儀の流れ

浄土真宗の葬儀の流れについて、本願寺派の場合では下記の通りになります。(大谷派の葬儀では若干異なります)

開式→三奉請(葬儀はじまりの読経)→表白(法要の趣旨を述べる)→正信偈(読経)→焼香→和讃(仏を称える歌)→回向(葬儀のおわりの読経)→閉式→出棺

 

これは一般的な本願寺派の葬儀の場合の流れです。

浄土真宗は日本全国に広まっているため、地域によって多少の違いがあります。

詳しく知りたい場合は、お世話になる菩提寺や葬儀社の担当者に確認してみてください。

 

浄土真宗の香典の作法

浄土真宗の葬儀では、香典の表書きに「ご霊前」と書かれた香典袋は使いません。

「御仏前」あるいは「御香典」と書かれたものにするので注意が必要です。

浄土真宗では、亡くなった人はすぐに仏になって極楽浄土に行くとされています。

他の宗派のように四十九日を迎えるまでは霊の状態でいるとは考えないので、「霊」という文字を使うのはよくないとされています

 

浄土真宗の焼香の作法

浄土真宗の焼香の特徴として、他の宗派のように焼香を額の前に上げて、おしいただくことをやりません。

焼香が抹香の場合は、本願寺派であれば1度、大谷派であれば2度、抹香を右手の親指、人差し指、中指の3本の指でつまんで香炉にくべます。

線香の場合は、灰の上に寝かせてお供えするというのが作法とされています。

 

その他、浄土真宗の葬儀作法についての注意事項

お悔やみの言葉として使われる「ご冥福をお祈りします」「安らかにお眠りください」といった表現は浄土真宗ではふさわしくありません。

なぜなら、浄土真宗の教えでは、死後すぐに仏となって極楽浄土にいくとされているからです。

ですから、お悔やみの言葉として使うとすれば「心よりお悔やみ申し上げます」といった言葉が適切です。

また、亡くなってすぐに仏となることから、人の死を「穢れ(けがれ)」とは考えないため「お清めの塩」といったものも必要ありません

 

浄土真宗の葬儀後の作法

浄土真宗の葬儀後の作法

浄土真宗の教えでは、死後すぐに浄土に往生するとされているので、法事の席は、残された人が浄土真宗の教えに触れ、真実に近づく場とされています。

そのため、四十九日法要では、他の宗派とは異なり位牌は用意しません

また、浄土真宗の法事の挨拶では、「冥土に旅立つ」「冥福を祈る」「草葉の陰」という言葉は使わないので気をつけましょう。

法事の際に持参する香典の表書きは、通夜・葬儀のときと同じく「御霊前」ではなく「御仏前」とするのがマナーです。

焼香の作法についても同様に、香をつまんで額のあたりにおしいただくことはしません。

右手の指三本でつまんで、本願寺派であれば1度、大谷派であれば2度、炉にくべます

 

浄土真宗の葬儀作法についてまとめ

浄土真宗の葬儀の作法|浄土真宗の葬儀の特徴と他の宗派との違い|焼香・香典まとめ

日本で最大数の信者がいる浄土真宗の葬儀の作法やマナーについて、一通り知っておくことで、いざというときに不安なく参列できます。

基本的には他の宗派と同じですが、いくつかの違いもありますので事前に確認しておくといいでしょう。

また地域によっても多少の違いがあるようですので、必要な場合は葬儀社の担当者などに確認しておきましょう。

 

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もとやま

フリーランスライターとして活動中。 主な執筆ジャンルとしては、葬儀、終活、相続のほか転職、マーケティングなど幅広い。 最近はYou Tubeマンガのシナリオ作成も手がける。

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