葬儀を執り行う経験というのは、普通の人にとって、そう何度もあるものではありません。
実際に自分が葬儀を行うことになると、よく分からないことばかりです。
そのため、葬儀のことを決めるのに、葬儀社の担当者から言われるがままになってしまい、予想外に費用がかかってしまったという話はよく聞かれます。
そうした状況で近年、様々な企業が葬儀業界に新たに参入してきており、分かりやすい低価格を多くの人からの支持を集めています。
安い葬儀が増えたのは事実ですが、その一方で安い葬儀でトラブルになったり、思っていたようなサービスが受けられなかった、追加で費用がかかってしまったというケースもあるようです。
葬儀費用を安く抑えながら、きちんとした葬儀を行うにはどうすればいいでしょうか。
まず事前に比較検討することが非常に重要です。
そしてプラン内容をしっかり確認し必要なサービスを絞ることです。
その他、安く葬儀を行うための制度がいろいろあるので、それらを活用するということも考えてみるといいでしょう。
結論として、安くていい葬儀をするには、いざというときになって、その場で慌てて手配をするのではなく、事前にしっかり準備しておくことが大切ということです。
費用が安い葬儀のおすすめについて、こちらの記事に詳しくまとめています。
あわせて参考にしてみてください。
>>4年連続で葬儀の受注件数全国No.1! 葬儀8.9万円から「小さなお葬式」
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目次
平均的な葬儀の費用
私たちの頭には、葬儀にかかる費用は高いというイメージがありますが、実際にはどのぐらいかかっているのでしょうか。
平均的な葬儀の費用を見ていくことにしましょう。
葬儀費用の内訳
2020年に行われた調査によると、葬儀費用の平均相場は約208万円でした。
(内訳)
- 葬式費用 119万円(火葬場使用料、葬儀会場費、人件費等)
- 飲食接待費 31万円(通夜振る舞い、精進落とし等)
- 返礼品費 34万円(返礼品、香典返し等)
- 宗教者関係費用 24万円(読経料、戒名料等)
葬儀費用の変化
平均の葬儀費用は1993年では405万円でしたが、1999年には366万円、2010年242万円、2015年には212万円と年々下がってきています。
この理由は、葬儀の規模が小さくなっているためです。
1999年では平均209人の参列者がありましたが、2010年には118人、2020年には63人となっています。
一般葬が減り、家族葬や直葬という小規模の葬儀が主流となってきています。
葬儀の種類別の費用
葬儀の費用は、どういった種類の葬儀を行うかによって大きく違ってきます。
ここでは葬儀の種類とそれぞれにかかる費用を簡単にご紹介していきます。
一般葬
これまで一般的に行われてきた葬儀の形式で、身内だけでなくさまざまな立場の方を広く呼んで行う葬儀のことです。
通夜と告別式を執り行い、その後に火葬という流れになります。
葬儀にかかる費用は、参列者の人数によって大きく変動しますが、200万円程度というのが平均的な金額になります。
家族葬
家族葬は、本来、家族のみで行う葬儀ということですが、一般的には親せきや親しい知人など20~30名程の限られた人数に絞って行われる小規模な葬儀を指します。
参列者の人数が限られている他は一般葬とほぼ同じで、通夜・告別式・火葬という流れになります。
家族葬にかかる平均的な費用は、葬儀費用、火葬費、返礼品費、飲食費、宗教者への謝礼をすべて含めて150万円程度となっています。
直葬
直葬とは、通夜や告別式を行わず、宗教的な儀式を省いた葬儀の形式です。
当日は、納棺をして参列者がお別れをした後、すぐに出棺し火葬となります。
直葬の費用の目安は15万~25万円程度です。
一日葬
一日葬とは、お通夜を行わずに告別式だけを執り行い、その後火葬とする葬儀形式のことです。
お通夜を省くことで、参列者の負担を減らすことができ、費用も抑えられます。
一日葬にかかる費用の目安としては、葬儀費用に返礼品費、食事代、お布施等すべて含めて90万円~110万円程度となります。
市民葬・区民葬
市民葬・区民葬というのは、自治体が住民向けの福祉サービスとして提供している葬儀のことです。
地域の葬儀社や火葬場などが協力して、価格の安い葬儀を提供しています。
葬儀は簡素なものですが、一般的な葬儀と同じ流れとなります。
提供されるものには、地域によって違いがあり、希望する葬儀内容にする場合にはオプション費用がかかるケースが多いようです。
市民葬・区民葬の金額の目安としては、通夜・告別式を行った場合で50万円程度となります。
安い葬儀をするにはどうすればいいのか
このように、葬儀の形式によって価格にかなりの違いがあることが分かりました。
では、実際に葬儀を決める際に、葬儀費用を安くするためにはどういったことをしていけばいいでしょうか。
プランの見直し
まずは、検討しているプランがニーズに合ったものになっているかを、しっかりと見直ししていきましょう。
参列者の数で費用はかなり変わってくるので、見込みの人数が多すぎないかは十分に確認します。
また、必要以上に華美になっていないか、不要なオプションをつけていないか、自分たちでできる部分がないかといったところも見ておきましょう。
お金をかけるところと、かけないところをしっかり分けていくことをおすすめします。
事前に合い見積もりをとる
同じような内容のプランであっても、葬儀社によって価格はまちまちです。
依頼する前には、数社から見積りを出してもらって、比較検討しましょう。
時間がないし面倒だからということで、合い見積もりを取らずに一社に任せると、費用はどうしても高くなります。
市民葬・区民葬の活用
故人が住んでいる地域で市民葬・区民葬の制度があるようであれば、活用を検討してみるのもいいでしょう。
市民葬・区民葬の中身はエリアによってかなり違いがあり、地域によっては、必要最低限しかできないところもありますが、意外と自分たちの意向に沿った葬儀ができる地域もあるようです。
一度、役所の担当の方に話を聞いてみるといいでしょう。
補助金の活用
加入している保険や組合から葬儀にかかった費用に対して補助金を受け取ることができる制度があります。
例えば、国民健康保険に加入している人が亡くなった場合、3万~5万円程度(東京23区は一律7万円)の補助金の給付をうけることができます。
ただし、補助金を受け取るためには申請が必要ですので、忘れないよう注意しましょう。
葬儀保険に加入する
保険会社が出しているプランの中には、葬儀費用に備えるタイプのものがあります。
保険の受取金額や月々の掛け金などは、それぞれプランによってことなりますので、情報を集めて検討してみるといいでしょう。
地域による葬儀費用の違い
葬儀費用は住んでいる地域によってかなり違いがあります。
葬儀を執り行うエリアの葬儀費用の相場を知っておくと対応も考えやすいと思いますので、参考にしていただければと思います。
都道府県ごとの葬儀費用の平均
2017年一般財団法人 日本消費者協会「第11回 葬儀についてのアンケート調査」では、各都道府県の葬儀費用の平均額を発表しました。
全国の都道府県のうち葬儀費用が高いトップ5は下記のとおりでした。
- 1位:千葉県(206.7万円)
- 2位:東京都(188.8万円)
- 3位:富山県(173.5万円)
- 4位:埼玉県(172.4万円)
- 5位:新潟県(171.9万円)
葬儀費用の安い都道府県のランキングは、下記のとおりです。
- 43位 佐賀県 107.1万円
- 44位 山口県 105.4万円
- 45位 滋賀県 100.1万円
- 46位 奈良県 93.4万円
- 47位 沖縄県 89.8万円
主な都市がある都道府県の金額と順位を見ていきましょう。
札幌市がある北海道は32位で123.3万円でした。札幌の安い葬儀については、こちらをご覧ください。
東京都は全国2位で188.8万円でした。
横浜市がある神奈川県は7位で169.7万円です。
九州一の大都市である福岡市がある福岡県は24位133,3万円でした。
関東の都市はどこも葬儀費用が高いという結果で埼玉県も4位で172.4万円でした。
主な都市がある都道府県の金額と順位を見ていきましょう。
札幌市がある北海道は32位で123.3万円でした。
札幌の安い葬儀については、こちらをご覧ください。
東京都は全国2位で188.8万円でした。
東京の安い葬儀について、こちらのページにまとめていますので、ご参照ください。
横浜市がある神奈川県は7位で169.7万円です。
横浜の安い葬儀については、こちらのページをお読みください。
九州一の大都市である福岡市がある福岡県は24位133,3万円でした。
福岡市の安い葬儀について、こちらにまとめています。ご覧ください。
関東の都市はどこも葬儀費用が高いという結果で埼玉県も4位で172.4万円でした。
埼玉の安い葬儀については、こちらのページをご参照ください。
各地域の慣習や風習の違いによって価格が変わってきているものと思われます。
できれば、地域の慣習等に詳しい方に、エリアの葬儀事情を聞いてみるといいかもしれません。
業者による葬儀費用の違い
近年、高齢化社会ということで葬儀業界には新規参入業者も増え、またインターネットを活用した業者も多く見られるようになって、業界は大きく様変わりしました。
葬儀費用は、依頼する葬儀業者によって大きく異なります。
大きく分けて、葬儀会社・互助会・インターネット業者の3つに分類できます。
それぞれの業者の種類による特徴を簡単に説明していきますので、選ぶ際の参考にしていただければと思います。
葬儀会社
かつての葬儀会社は、地域密着の小規模企業が主流でしたが、現在では、チェーン化し全国展開した大企業、エリアで長年営業している中堅企業、そして地域密着の零細企業に分かれています。
自社で葬儀ホールを保有する企業もあり、サービス内容や価格には大きな差があります。
また、最近では家族葬に特化した葬儀会社など、サービスを絞って展開している企業も出てきています。
依頼する前にできるだけ情報を集めて、自分たちに合う葬儀会社かどうかを見極めるようにしましょう。
互助会
日本国内の葬儀の2割近くは互助会による葬儀です。
月々数千円を10年といったような長期で積み立て、満期になるとそのお金を葬儀費用として賄うことができるというのが互助会の仕組みです。
会員は特典として、割引プランを提供され、互助会が保有する葬儀ホール等の施設や食事なども割引した料金で利用することができます。
互助会に加入しておくと、いざというときに慌てなくて済むということや会員割引サービスを受けられるというメリットがあります。
ただし、プランが限定されることや、他の業者で葬儀をしてもらう場合には解約手数料がかかるというデメリットがあります。
互助会の担当者に十分説明を受けてから加入することをおすすめします。
インターネット業者
インターネットの普及によって、多くの人が葬儀業者を探すためにインターネットで検索するのが当たり前になりました。
そういった状況で、出現したのがネット検索で上位表示させる技術を駆使して、葬儀業者をあっせんする業者です。
複数業者から簡単に見積もりをもらえる仕組みのサイトもあり、低価格の葬儀業者を探すには非常に便利です。
インターネットで葬儀プランを提供している代表的なサイトが「小さなお葬式」です。
「小さなお葬式」は、ITを活用し、全国の葬儀社とのネットワークによって低価格を実現した企業のパイオニアともいえる存在です。
8.9万円からという驚きの価格を打ち出し、4年連続で葬儀の受注件数全国No.1となっています。
「小さなお葬式」に対抗するように事業展開しているのが「よりそうお葬式」です。
こちらでは8.1万円からと、さらに低価格を打ち出し、近年急激にシェアを拡大しています。
月々、少額の積立をしていくことで「もしもの時」に備えるのが互助会のサービスです。
国内各地にある互助会でも低価格のプランやお得なサービスを提供しています。
自分の住まいの近くにある互助会のサービス内容を比較・検討してみてください。
こちらのサイトでは、全国の互助会に一括して資料請求することができます。
日本に250ほどある互助会組織の中で、トップクラスの規模を誇るのがベルコの互助会です。
日本に250ほどある互助会組織の中で、トップクラスの規模を誇るのがベルコの互助会です。
ベルコの互助会の会員になると40万円以上もお得になることもあります。
こちらのサイトではオンラインでの申し込みを受け付けており、クレジットカードでの支払いも可能です。
安い葬儀で注意すること
葬儀は失敗してもやり直しができません。
葬儀費用を安く抑えようとする際には、気をつけるべきポイントをしっかりと押さえておきましょう。
値段だけにとらわれない
値段を安くすることにばかり気を取られて、葬儀の内容がおろそかになっては本末転倒です。
故人が望むことをできるだけ叶える形で、必要な部分にはお金をかけ、不要なところは節約するというように、メリハリをつけることが大切ではないでしょうか。
プランに何が含まれているのかを確認する
プランには、様々なサービスが含まれていますが、必要ないものが入っていないか、一つずつ確認しておきましょう。
よくわからないことは、葬儀社の担当に遠慮せず質問することです。
もしそれで嫌な顔をするようだったり、いい加減なことを言ってごまかすようであれば、別の会社を選んだ方がいいかもしれません。
追加料金の有無
葬儀の費用は、棺や祭壇などの基本プランと、返礼品や飲食代のように参列者の人数で決まる変動費、そして火葬費や会場費、お布施などの実費という大きく3つの価格で決まります。
基本プランに含まれないサービスはオプションになりますので、必要以上に依頼すると思っていたよりも高くなりがちです。
基本プランに含まれるサービスと含まれないサービスが何かをしっかり確認しておきましょう。
スタッフの質
料金を抑えることは大切ですが、葬儀における満足度はスタッフの対応に寄る部分が大きいということは覚えておいたほうがいいでしょう。
いくら費用を安くできたとしても、葬儀スタッフの対応がまずければ、その葬儀がよかったとはいえません。
見積もり段階で、すぐに決めさせようとしたり、こちらの質問に嫌な顔をするような会社であれば、葬儀を執り行うスタッフの質も期待できないでしょう。
【安い費用の葬儀の秘密とは?】葬儀費用を下げるポイントと注意点を解説のまとめ
この記事では、葬儀費用を安くするにはどうするといいのか、ということについてご紹介してきました。
葬儀の形態が、年々小規模になってきていることで、葬儀にかかる費用も低下してきています。
インターネットで葬儀社を探すということも一般的になって、探せば安い葬儀社は簡単に見つかるようになりました。
それでも急に亡くなった場合など、準備がないと慌ててしまい、冷静な判断ができないということも考えられます。
葬儀費用を安く抑えるには、事前に準備をしておくことが一番有効な方法だといえます。
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