葬儀は毎日必ず何処かで行われるもので、実施によって葬儀仕事が発生することになります。
何かと人手が求められる業界ですから、様々な葬儀アルバイトが募集されることでも知られます。
数ある葬儀アルバイトの中でも、泣き女という葬儀仕事は古今東西の歴史的なもので、今でも残っています。
泣き女の葬儀仕事の内容は、文字通り雇われた女性が葬儀に参列して、その場で泣くというものです。
涙やすすり泣く声が悲しみを印象づけるので、他の参列者もつられてより悲しくなります。
泣き女は決して悲しさを演出する仕事ではなく、死者に涙をご褒美として与えたり、悪霊祓いや魂呼ばいなどを目的とするのが特徴です。
今でこそ葬儀アルバイトの数は減っていますが、以前は日本を含めたアジア地域の広範囲において、泣き女が葬儀で重宝されていました。
エジプトでは信仰と結びついていて、古代エジプトの壁画でも描かれているほど、古くから歴史があります。
実は、旧約聖書にも泣き女の記述があるので、宗教の違いを超えて普遍的な風習だったといえるでしょう。
かつてのヨーロッパでは立派な仕事とされ、イギリスだと妖精の化身として葬儀に参列していました。
現代の日本の葬儀アルバイトでも、基本的な仕事の内容は葬儀の場に足を運び、悲しみの涙を見せるのが主な仕事内容です。
大げさに泣くほど良いとされていますから、声を大きく出したり、泣き崩れるような仕事が求められます。
気になる報酬については、1回あたり2~3千円が相場で、仕事時間は精々10分~20分といったところです。
これを時給に換算すると1万円以上になりますから、泣き女の葬儀アルバイトはかなり美味しい仕事です。
単発的な仕事なので、1~2回程度で稼げる金額は限られますが、しかし定期的に仕事が入れば安定的に稼げるでしょう。
1日に数件ともなれば、短時間で1日分が稼げますから、安定的に仕事ができるか否かが稼ぎを左右することになります。