高齢になって、これからの自分や家族について考えようかと思うことも増えて、終活に取り組む人も増えてきますが、どこからどうやって進めていけばいいのか、初めてのことで、よくわからないことも多いですよね。
実際に終活を始めてみると、やることが多岐に渡っていて、考えることも多いので、なかなか進まないということもあります。そう考えると、終活にはプランを作って計画的に進めていくことが大切なのではないでしょうか。
この記事では、終活のプランの作り方について、なぜプランが必要なのか、終活のプランに入れるべきことや、気をつけなければならないことなどをご紹介しています。
これから終活を考えている人、すでに終活を始めているけどなかなか進まないという人には参考になると思います。
ぜひ最後までお読みください。
終活とは
ではまず、終活とは実際にどのようなことをするのでしょうか。
ざっくり言うと、終活とは自分が死んだときに備えて、その準備をすることです。
それは、残された家族の負担を軽くするためのものであり、同時に自分の今後の人生を充実させるという目的があります。
終活によって自分の死に備えることで、残された家族に自分の意思を伝えることができ、葬儀やお墓をどうするのか悩む負担を減らすことができます。
また、終活でしっかりと準備ができると、残りの人生を安心して生活することができ、充実させることになります。
これまでの自分の人生を振り返り、不要なものを整理し、自分の死後の葬儀やお墓の準備をし、相続について考えをまとめ、今後の生き方を考えるということなので、非常にやることが多く、そして広い分野にわたります。
終活のメリットや終活でやること、終活で気をつけることなどについては、こちらの記事に詳しくまとめていますので参考にしてみてください。 続きを見る
終活とは
なぜ終活にプランが必要なのか
このように終活は多岐に渡って多くのことをする必要があるため、思いつきで行っていてはなかなか進みません。
いつまでに、どこまでやるのか、今はどこまでやったのか、がわからなくなってしまいます。
また、お金がかかることもあるので、その費用を用意する必要もあります。
そういったことを考えると、ある程度のプランを立ててから終活を行ったほうがきちんとした準備ができるでしょう。
その他にも、不用品の整理などは、時間とある程度の体力を要するので、元気で時間があるときにやっておいたほうがいいので、そのタイミングを考えておくことも必要です。
終活とライフプラン
終活の根本になるのが、今後のライフプランです。
これからどう生きていくのか、何をしたいのか、そのために必要なお金や時間などをどうやりくりするのかということを、ある程度プランを立てて考えておくことで、終活に活かされていきます。
例えば、定年後の仕事はどうするのか、趣味や旅行にどのタイミングでどのぐらいお金を使うのか、といったことを考えておいて、終活もそのライフプランに沿った形で組み立てていくと進めやすいでしょう。
終活は自分が死ぬときの準備であるとともに、死を迎えるまでに生を充実させるために行うものです。
自分自身のライフプランを持っておくことで、やり残して後悔したり、やりたいのに時間やお金の都合がつかないということを避けることができます。
終活に取り組む前に、ぜひ自分自身のライフプランを考えてみてください。
終活のプランに入れておくべきこと
ここでは、終活のプランを立てるときに入れておくべきことを考えてみましょう。
終活を始める際には、まず、現状の洗い出しという作業を入れておきます。
例えば、不用品の整理をする前に、整理すべきものの現状を把握するために、本、ビデオ、書類、コレクション、といったものの現状を全て確認しておきます。
資産関係についていえば、不動産、株式、預金、ローンなど、負債も含めて全て洗い出してリスト化することが重要です。
この作業が一番大切で、時間をかけて抜け漏れがないようにやっておくと次の段階がとてもやりやすくなります。
その次に入れておくべきこととして、時間の設定をしておきましょう。
どのタイミングで、どのぐらいの時間をかけて、いつまでにこれをやる、といったことについて、ざっとした見積もりをしておいたほうがいいでしょう。もちろん、見積もり通りにいかないこともあるでしょうが、そういったことも考慮してプランを作っておくと、なおいいでしょう。
その他には、費用もプランの中に入れておくべきでしょう。
終活の中には、不用品の処分や、葬儀・お墓の手配、遺言書作成など業者に依頼することがいくつかあります。
それらの費用がいくらになるのか、ある程度確認しておくと、あとから金額を聞いて困るということがなくなります。
依頼する前には、数社の見積りをとって話を聞いてから依頼するようにしましょう。
終活のプランを作るときに気をつけること
終活のプランを作っていく際に、いくつか気をつけるべきことがあります。
まず一つには、あまりやることを詰め込まない、ということです。やることが多すぎるとストレスになってしまい、結局途中でやらなくなってしまう可能性が高いからです。
そして次に、思い付きでやらずに、やることに優先順位をつけて、大切なことから順次進めていくといいでしょう。
終活はやることが広範囲でたくさんありますから、いっぺんに全部はできません。
やることに優先順位をつけて、ここまでできればOKぐらいの気持ちでやるほうがいいかもしれません。
三つ目に気をつけることとして、プランは柔軟に考えるということです。プランを立てても思うように進まないことは、よくあります。
もしうまく進まなかったとしても、あまり気にせずプランを修正してまたやり直せばいいというぐらいに、気楽に考えて続けていくようにしましょう。
完璧を目指して途中で嫌になって辞めてしまうというのが、一番避けたいことです。
まとめ
この記事では、終活のプランについて詳しく紹介してきましたがいかがでしたでしょうか。
終活はやることが多いので、プランを立てて計画的に進めていってもなかなかうまくいかないこともあるでしょう。
そういったことも頭に入れてプランを作りながら進めていき、途中で投げ出すことがないようにしていただければと思います。