葬儀の形態は、全国的に小規模化してきています。
かつては親戚一同が参列し、近隣地域の住人が手伝いをする葬儀が一般的でしたが、今日では家族葬を主流とした限られた人数で故人を送る形式が増えてきています。
九州の政治・経済・文化の中心地であり、人口500万人を抱える大都市・福岡県では年間5万人ほどの方が亡くなっています。
福岡でも家族葬の割合が高まってきており、家族葬を執り行った場合の相場としては、葬儀プランが42万円程で、トータルの金額は約106万円となっています。
全国的な相場では葬儀プランが50万円程ですので、やや安い金額となっています。
家族葬は全国的な平均で114万円ほどですので、一般葬の金額208万円と比較してかなり安くなります。
葬儀にかける費用は年々低下傾向を続けており、家族葬以外にも、直葬や一日葬といった形態を選ぶ人も増えてきています。
葬儀費用を抑えるためには、事前予約など早めの準備をしておくことが重要です。また、最近ではインターネット葬儀社が非常に低価格のプランを打ち出しているので興味がある方は一度相談してみるといいでしょう。
家族葬について、こちらの記事にまとめています。
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家族葬とは?知っておきたいメリット・デメリットを解説
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家族葬の相場について知りたい方は、こちらにまとめていますので、ご覧ください。
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家族葬のお布施、相場はどれくらい?渡し方などマナーも紹介
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目次
【福岡の家族葬の相場】
福岡で行われる家族葬の相場や全国相場との比較、時代による価格の変化についてご紹介します。
■福岡の家族葬の相場はどのぐらい
福岡で家族葬を執り行った場合の価格の相場は、基本プランで約42万円です。
プランには祭壇、棺、など基本的な装具や運営にかかるサービスが含まれています。
この葬儀プランのほかに、会場の利用料、飲食代、返礼品代、宗教者への謝礼、火葬代がかかります。
参列者20名の家族葬の価格は約106万円となります。
■全国相場との比較
家族葬の全国相場をみると、基本プランが50万程度です。
葬儀のトータルの金額としては、114万円が相場の価格となります。
福岡の家族葬の価格は、全国相場と比較すると少し安くなっています。
■時代による価格の変化
葬儀にかかる費用は、かつてと比較すると大幅に下がっています。
30年程前の1993年がピークで、葬儀費用は405万円でした。
その後、1993年には366万円、2010年には242万円、2015年には212万円となっています。
この理由は、葬儀の規模が小さくなってきていることです。
1999年の平均の葬儀参列者数は209人でしたが、2010年には118人、2020年には63人となっています。
以前は多数が参列する一般葬が当たり前でしたが、しだいに家族葬が主流となってきたことで小規模化が進んでいます。
【葬儀形態による葬儀費用】
葬儀費用は葬儀の形態によって、変わってきます。
葬儀形態と価格について解説します。
■葬儀形態の割合
昔であれば葬儀の形態は一般葬しかありませんでした。
近年では、葬儀形態のバリエーションが広まってきており、2019年の調査では下記のような結果となっています。
- 一般葬 51%
- 家族葬 43%
- 一日葬 4%
- 直葬 2%
家族葬の割合が高まり、一般葬とほぼ同じとなっています。
今後は家族葬の割合がまだまだ高まっていくと思われます。
■葬儀形態による費用の違い
<一般葬>
かつては、親戚一同が集まり近隣地域の人も参列する盛大な葬儀を行うことが故人にもいいこととされていました。
忙しい人が増え高齢化社会になったことで参列者が減っていること、また、葬儀に対する考え方が変わってきたこともあって、葬儀規模が年々縮小されています。
近年の一般葬の費用は、トータルで200万円程度となっています。
<家族葬>
小規模な葬儀形態のニーズが高まったことで、家族葬が広まることになりました。近親者や関係が近い人ということで、20~30名で故人を送る形が多いようです。
家族葬の流れとしては、一般葬と同様に、通夜・告別式の後に出棺・火葬という形で行われます。
家族葬の費用は、葬儀費用、火葬費、返礼品費、飲食費、宗教者への謝礼等を含めて100万~150万円程度になります。
<直葬>
以前は生活に困窮するような人だけが行っていた直葬ですが、近年では、葬儀に対する考え方が変わったこともあり、直葬を選択する人も増えています。
直葬は、安置所にあるご遺体を納棺し、火葬場に搬送します。
火葬場で、故人とのお別れをしますが、そこにお坊さんに来てもらい、読経をお願いすることもできます。
直葬の費用は、搬送の代金を含めて15万円~25万円となります。
<一日葬>
通常の葬儀は、通夜の翌日に告別式という二日間で行われます。
こうした形式に対して、高齢者には負担が大きいという声もあり、通夜を省いて告別式だけを行う一日葬というプランが現れています。
通夜を行わない分、費用は少し下がり、90万円~110万円となります。
■葬儀費用の内訳
葬儀にかかる費用の平均は、2020年の調査では約208万円で、その内訳は下記のようになっています。
- 葬式費用 119万円(火葬場使用料、葬儀会場費、人件費等)
- 飲食接待費 31万円(通夜振る舞い、精進落とし等)
- 返礼品費 34万円(返礼品、香典返し等)
- 宗教者関係費用 24万円(読経料、戒名料等)
【福岡で安く家族葬をするには】
安い費用で家族葬を執り行うための方法をご紹介します。
■事前に合い見積もりをとる
葬儀の準備を事前にすることは縁起でもないと考えて、躊躇する人は少なくありません。
しかし、いざという時には、時間が限られている中で決断をしなければならず、準備がないまま契約すると後悔につながります。
事前の準備として、複数の葬儀社から見積りを出してもらい比較検討するといいでしょう。
見積を依頼する際には、参列者の人数や葬儀の形態を伝えて、項目を揃えて出してもらうことが大切です。通夜や告別式という式典の他、運搬費、会場費、返礼品費、接待の飲食費、宗教者への謝礼、火葬代にかかる費用も出して比較するようにします。
■生前予約をする
終活という言葉も広まってきて、生前から自分の死後の準備をしておきたいという人も増えています。
2020年の調査では、3.5人に1人が生前に葬儀の予約をしているという結果が出ています。
葬儀社では、生前予約を受け付けているところが多く、割引プランが用意されています。
自分の納得する形で葬儀が行え、遺族に負担をかけないというメリットがあります。
■プランを見直す
葬儀の見積り項目は多岐に渡っており、知識がない人が見てもよくわからないということになりがちです。
また、基本プランに含まれていないサービスはオプションで頼むことになりますが、勧められたオプションを断れないと、どんどん費用がかさんでしまいます。
事前に葬儀についての知識をもっておき、必要なものとそうでないものを見極められるようになれば、費用を抑えることができます。
■その他 補助金等の活用 葬儀保険の加入
加入している保険内容で、葬儀費用を賄う保障がついているケースがあります。保障の内訳を今一度チェックしてみるといいでしょう。
また、国民健康保険の加入者であれば、補助金が使えます。補助金は申請をしないともらえませんので、該当しているかもしれないと思ったら担当窓口で確認し、早めに申請をしておきましょう。
【福岡で安く家族葬をしてくれる業者】
家族葬の依頼先として、葬儀社、互助会、インターネット葬儀社があります。それぞれの特徴をご紹介します。
■葬儀社
地域では昔から続く葬儀社がありましたが、社会情勢の変化に伴い、異業種から葬儀業界に参入する企業も増えてきています。
全国展開する大規模な企業と、長年築いてきた基盤をもとに展開を広げる中堅企業、そして、これまでの関係から長く続く家族経営の小さな会社という3つの規模の葬儀社に分かれています。
他社と差別化するために特色を打ち出す企業も現れるようになり、家族葬専門の葬儀会社等も出てきています。
葬儀会社を選ぶ際には、自分たちが葬儀形態と価格帯に合った会社かどうかをしっかりと見極めていく必要があります。
■互助会
互助会は、戦後の復興期から日本各地に広まり、現在では250程の組織が事業展開しています。
会員となって毎月数千円の積立を5年~10年という長期間続けて会員向けの冠婚葬祭プランを利用する権利を得ることになります。
経済的な負担のない積立を続けるだけで、将来の冠婚葬祭にかかる費用に備えることができますが、プランのバリエーションが少ないことや、冠婚葬祭の式典にはプランだけでは賄えないため別途の費用が発生すること、また途中で解約する場合には手数料が必要となりますので、注意が必要です。
■インターネット葬儀社
私たちの生活では、何か情報を探す際にはインターネットで検索することが当たり前になっています。葬儀社を探す際にも、多くに人はインターネットで検索をします。
そこで上位表示された業者から順番に中身を見ていくのが通常のパターンです。
この状況に対応し、検索された際には上位表示させる技術を駆使して集客を進めているのが、インターネット葬儀社です。
驚くような低価格のプランを打ち出し、インターネットで集客してネットワーク化した全国の葬儀業者を使って葬儀を行っています。
インターネットで葬儀を受注するサービスとして有名なのが「小さなお葬式」です。
全国の葬儀社をネットワークすることで、葬儀費用7.9万円からというプランを打ち出し葬儀業界を驚かせました。
近年、多くの支持を集めており、2021年の葬儀受注県酢全国1位に輝いています。
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「小さなお葬式」と同様にインターネットで葬儀を受注して、ここ数年で急拡大しているのが「よりそうお葬式」です。
葬儀費用が7.6万円からという、驚きの低価格が話題となっています。
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【安い家族葬を行う場合の注意点】
価格の安い葬儀を行う場合には注意しなければならない点があります。
■親戚関係
大都市である福岡でも、昔ながらの親戚関係が深い地域があります。
価格を抑えた新しい形式の葬儀に対して、参列者が少なくなり呼ばれなかった親せきからのクレームが来ることが考えられます。
家族葬のような小さな規模の葬儀に理解がない高齢の親せきから、故人をきちんと送り出さなかったといわれる可能性があります。
■菩提寺との関係
低価格の葬儀を行うためには、宗教儀式を簡素化していることも多く、こうした傾向を不快に思う人もいます。葬儀の式典では菩提寺の僧侶が読経を行うことが通常ですが、簡易な形式な葬儀には出席を拒まれるケースもあるようです。
■スタッフの質
葬儀の式典では、スタッフの質が大きく関係しており、スタッフの質が悪い場合には参列者に嫌な印象を与えることになります。
価格を抑えた葬儀であったとしても、葬儀のスタッフにはしっかりとした対応してほしいものです。
スタッフの質を事前に把握することは難しいですが、事前の対応の様子や、他の利用者の口コミなどで判断するといいでしょう。
【福岡の葬儀事情】
福岡の葬儀事情を解説します。
■福岡の葬儀の特徴
福岡は博多どんたくや博多祇園山笠などのお祭りが盛んであることもあり、多くの参列者が集まる大規模な葬儀が求められていたことがありました。
福岡市内には、葬儀を執り行う前に故人との最後の食事「お斎(おとき)」呼ばれる風習があり、その席では簡単な精進料理が家族や親戚に出されます。
また霊柩車が博多近辺から火葬場に向かうルートには、櫛田神社を避けることが習わしとなっています。
櫛田神社は博多の総鎮守であり、その前を通って穢すことがないようにするためです。
■福岡の斎場
福岡の代表的な斎場を紹介します。
<福岡市葬祭場(刻の森)>
福岡市葬祭場は福岡市が2005年に設置した火葬場です。26基の火葬炉を供え、新しい設備が揃えた綺麗で大きな葬儀場です。
告別室6室、収骨室6室、待合室20室を備え、キッズスペース、授乳室も設置されていて、バリアフリーにも配慮されています。福岡市民は低価格で利用可能です。
(アクセス)
西鉄バス「井手」バス停より徒歩5分
<福岡市玄界島火葬場>
福岡市によって運営されている火葬場です。主に玄界島の島民に利用されています。
(アクセス)
博多ふ頭から船で30分 徒歩15分
【福岡の家族葬の相場は?全国の相場との比較や福岡で安く家族葬をする方法も紹介のまとめ】
九州の中心となる大都市・福岡では、昔からの葬儀のしきたりが一部の地域で残っていますが、他の地域と同様に家族葬を中心とした小規模で低価格な葬儀が主流となっています。
福岡の家族葬の相場は、全国平均と比較してもやや低い金額となっており、今後も低価格化が進むと予想されます。
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