家族葬は、家族など故人と親しかった人だけで行う規模の小さいお葬式です。
近年一般葬が減り、家族葬が増えています。
家族葬をするとき気になることが、僧侶に渡すお布施です。
よく「お気持ちで」といわれますが、実際はどれくらいの金額をお渡ししたらよいのでしょうか。
この記事では家族葬でのお布施の相場を詳しく解説します。
また、お布施を渡すタイミングなどマナーについても合わせて説明します。
ぜひ、最後までご覧ください。
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目次
家族葬とは
家族葬とは、家族や故人と親しかった人で行う小規模なお葬式です。
葬儀の流れも一般葬と大きく変わりません。
読経や焼香も一般葬と同じように行われます。
また、最近では一般葬が減り、家族葬が増えています。
家族葬の明確な定義はありません。
葬儀会社のプランでは、参列者が10人~30人くらいまでの葬儀を家族葬と呼んでいます。
遺族の視点からは、広く故人の訃報を伝え多くの方に参列していただくものを一般葬。
そうではなく、家族など故人と親しかった人で見送るものを家族葬と考えても問題ないでしょう。
家族葬については次の記事で詳しく紹介していますので、ぜひご覧ください。
家族葬とは?知っておきたいメリット・デメリットを解説
お布施とは?
お布施とは読経に対する謝礼や対価ではありません。
僧侶へお布施を渡していますが、実際にはお寺のご本尊に捧げるものと考えられています。
そして、お布施はお寺の維持などに使われ、ご本尊をお守りします。
ご本尊へ捧げるものなので、決まった金額がないというわけです。
そうはいっても、地域ごと・宗派ごとに相場と呼ばれるものが存在します。
次からはお布施の相場についてみていきましょう。
全国のお布施の相場について
葬儀に僧侶を呼んで読経してもらえば、お布施をお渡しする必要があります。
お布施は地域差が大きく、一番高い地域が東北地方で約60万円。
一番低いのが九州地方で約29万円。
全国平均は約47万円です。
下表が地域ごとのお布施の相場です。
地方 | お布施相場 |
北海道 | 約33万円 |
東北 | 約60万円 |
関東 | 約52万円 |
中部 | 約53万円 |
近畿 | 約46万円 |
中国 | 約42万円 |
四国 | 約39万円 |
九州 | 約29万円 |
お布施の内訳について
お布施には「読経料」「戒名料」「車代」「御膳料」といった内訳があります。
ここでは、それぞれについて説明します。
読経料
読経料は故人のために、読経してもらったことに対する謝金です。
読経料の相場は、15~30万円程度です。
戒名料
故人へ戒名を付けてもらったことに対する謝金です。
戒名料は戒名や宗派ごとに大きく違います。
また、お布施と戒名料を別にするお寺が大半です。
金額について不明な点があれば、お寺や葬儀社に相談してもよいでしょう。
戒名料の相場
信士、信女 | 20~50万円程度 |
居士、大姉 | 50~80万円程度 |
院信士、院信女 | 30~100万円以上 |
院居士、院大姉 | 100万円以上 |
車代
僧侶に式場に来てもらうための交通費です。
相場は、5千~1万円程度です。
遠方から僧侶を呼ぶ場合には、実費も考慮する必要があります。
御膳料
僧侶が食事会に参席されなかった際に、御膳の代わりに渡すお心づけです。
相場は、5千~1万円程度です。
お布施とは別に必要な家族葬の費用について
お布施とは別に葬儀会社には葬儀費用を支払います。
家族葬の費用は一般葬に比べると、低めの傾向があります。
参列者数や地域によって異なりますが、一般葬で約196万円、家族葬で約110万円が平均的な相場です。
家族葬の相場については、下記の記事で詳しく説明していますので、ぜひご覧ください。 続きを見る
家族葬の相場や費用は?特徴やメリット・デメリットを説明します
家族葬の相場や費用は?特徴やメリット・デメリットを説明します
お布施を渡すときのマナー
僧侶にお布施を渡すときには、いくつかのマナーがあります。
お布施袋について
お布施は白い封筒に入れて、僧侶に渡します。
白い封筒の表書きは、中央に「お布施」と書き、その下に氏名をフルネームで書くか、「○○家」と記載。
裏書きは、左下に住所と金額を書きます。
金額は「金壱万円也」というように、旧字体の漢数字を使います。
お布施を渡すタイミング
お布施は葬儀会社に支払う葬儀費用とは別に、直接僧侶に渡します。
お布施を渡すタイミングは、葬儀の前に僧侶にご挨拶するときか、葬儀が終わってお礼を伝えるときです。
お布施は白い封筒に入れ、切手盆と呼ばれる冠婚葬祭用のお盆に置いて、文字の正面を僧侶の方に向けて差し出すのがマナーです。
切手盆がなければ、小さなお盆や袱紗(ふくさ)の上に置いて渡してください。
葬儀の前に渡すときは、「本日は、父の◯◯のため、お勤めをよろしくお願いします。些少ではございますが、これはお礼でございます。どうぞお納めください」と言葉を添えます。
葬儀の後に渡すときは、「本日は、父の◯◯の葬儀に際し、お心のこもったお勤めをしていただきありがとうございました。些少ではございますが、これはお礼でございます。どうぞお納めください」と言葉を添えます。
家族葬のお布施、相場はどれくらい?渡し方などマナーも紹介のまとめ
家族葬のお布施と、お布施を渡すマナーについて説明しました。
お布施は僧侶に渡しますが、読経の対価や謝礼とは性格が違うものです。
故人の供養のために、お寺のご本尊に捧げると考えるとよいでしょう。
お布施に決まった金額はありませんが、実際には地域や宗派、戒名により相場のようなものがあります。
お渡しするときに迷われたら、お寺に直接相談されても、失礼にはあたりません。
また、菩提寺がなく葬儀会社から僧侶の紹介を受けた場合は、葬儀会社に相談するとよいでしょう。
また、お布施を僧侶にお渡しするときのマナーについても紹介しました。切手盆など葬儀会社で準備してくれるものもあるので、わからないことは葬儀会社に相談してください。
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最後までお読みくださり、ありがとうございました。